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ククト軍概略




ククト軍編成表


 ククト軍は、三軍省が統括する実働組織、軍総省が統括する各種支援組織で構成される。
 三軍省の“三軍”とは、第1軍(旧陸軍)、第2軍(旧海軍)、第3軍(旧空軍)を指す。このうち第1軍と第2軍はコロニー移住後活動の場を失ってほとんど形骸化しており、現在、ククト軍といえば旧空軍から宇宙軍に発展した第3軍のことを言う。
 第3軍(以後ククト軍とする)は、大きく分けてコロニー方面軍と惑星方面軍のふたつに分けられる。このうちコロニー軍は、各コロニーに所属する基地軍と、不測の事態に備えた緊急対応軍に、惑星方面軍は各惑星に展開する惑星群と、それを支援する輸送軍に分かれる。

 建前上は、ククト軍も文民統制の形をとっている。軍を最終的に掌握するのはククト連邦政府の地球で言えば大統領に当たる人物であり、この人物は文官であることが定められている。が、実質的に国民を支配、掌握しているのは軍であり、大統領も実際には軍の意志に従わざるを得ない状態となっている。

 軍の国民支配は、ひとことで言えば情報支配である。
 ククト軍の中で最も大きな力を持つのが、この役割を担う防衛情報局と軍総省治安維持局である。防衛局はククトの情報網そのものを掌握、支配することで、事実上、国民の意志の流れを自由自在に導き、“総意”を作り出すことが可能となっている。つまり、現代地球社会ではマスコミが行っている「情報を提供することで多数の視聴者に特定の意見、感情を抱かせる」ことを軍がより大規模かつ組織的に行っているのである。
 対する治安維持局は、反政府的……軍の意志に沿わない意見、勢力が大きな流れになるのを防ぐことが主任務である。この中にはリベラリストの弾圧の他、文化、報道の統制も含まれている。

 なお、本編中に出てきたククト軍人の主な所属は、図中では以下の場所になる。

 シド・ミューラァ少佐……ククト星軍特殊部隊(第2特務別働隊)
 ルオト(ロード)・ガンテス少佐……ククト星軍地上部隊(第3特務機動隊)
 アイゼル、オタ……ククト星軍機動部隊
 通訳……ククト星軍衛星部隊

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