きれい好き

 ひょいと見たら、ぎっくちゃんのお腹から血が出ている。

 血で濡れた羽毛が気持ちが悪いらしく、一生懸命羽づくろいするぎっくちゃん。


 すっかりきれいになったお腹に満足げなぎっくちゃん。

 ……ってそうじゃないだろ。
 明日病院送りにしようと思ったら、連休明けでえらい混んでいて予約が取れなかった。
 まあ見たところそれほど深刻そうでもないので、ちょっと様子見。

のんびりな休日

 人のそばでまったりとくつろいでいるぎっくちゃん。
 他の鳥がこんな格好をしていたら即病気認定確実だが、ぎっくちゃんの場合これが普通。

 ぎっくちゃんはしっぽに限らず、翼も他のインコどもと比べると若干小さい。
 当然飛ぶのも他の連中に比べるとあまり上手でないようで、コースは常に直線、目的地には「よいしょ」とばかりにしがみつくようにして着地している。しかも羽音もバババババとなんだかものすごい。はっきり言って危なっかしいことこの上ない。
 ベルカやブロッサム、通称ちびころたちオーストラリアのインコが乾燥した地帯に生息し、水を求めて長距離飛行をすることが多いのに対し、サザナミインコは南米で森の木立の陰に隠れるように生活しているそうなので(翁インコも南米だが、生息地は草原地帯、なのでやっぱり羽は立派)、飛ぶのが下手なのも分からないでもないのだが……。
 だったら無理して遠くへ飛ぼうととするなよ、と羽音も高らかに必死になって飛んでいくぎっくちゃんを見るといつも思うのである。

首長ぎっく

 自分のなわばりの鏡(脳内認定)でブロッサム、通称ちびころが遊んでいるのが気になって仕方ないぎっくちゃん。
 なんか中生代あたりにこんな生物いたような気がする。

 遊んでやろうとしても気が向かなければ拒否するくせに、ぎっくちゃんはいっちょまえに人間様がそばにいないと淋しくなるらしい。
 外に出したまま台所などに行こうものなら、慌てて吹っ飛んできてはっしと頭にしがみつく。
 そのままフンをされると大変困るので願わくば肩あたりにとまってほしいと思うのだが、着地が下手なぎっくちゃんにとっては他に選択の余地はないらしく、いつもへばりつくのは頭である。

うっとりぎっく

 頭をオモチャにこすりつけながら、自分の足であごを掻くぎっくちゃん。
 実に気持ちが良さそうだ。

 ひっきりなしにぴよぴよぷいぷい独り言を言っているぎっくちゃんだが、こうやってうっとりしている時はさすがに静かである。
 もっとも、見られているのに気付くと警戒するのか恥ずかしいのかすぐやめてしまい、羽づくろいなど始めたりする。
 これはかろうじて気付かれずに撮影できた貴重な1枚。

後ろ姿

 鳥カゴの裏側に入り込んで危険から隠れているつもりのぎっくちゃん。
 一体何の危険を感じて入り込んでいるのかは不明。
 しかも隠れているのが鳥カゴなので正面からは丸見え。

 ……しかし全くぎっくちゃんに見えない。というかインコにすら見えない。

しっぽ、ぴっ!

 ぎっくちゃんとブロッサム、通称ちびころには、恐かったり緊張したりしてるんだがどうしたらいいか分からない時に、しっぽをぴっ、と小刻みに開いたり閉じたりする癖がある。

 カゴの外の金網にはりついているぎっくちゃんをカゴの中から撮ったところ、この状況をどうしたらいいか分からなくなったらしく、黙ってこっちを見ながらさかんにしっぽをぴっ、ぴっと開いたり閉じたりしていた。
 そうか、イヤだったか。

パンク 2

 やっぱり頭だけが先に乾いているぎっくちゃん。
 何だか悪者っぽいんですけどその顔。

 ちなみに左の翼だけ広げ気味なのは、左の脇腹にばっかり霧吹きをかけてもらいたがるから。
 さすがに後で気持ち悪くなるらしいので次はやめるかといつも思うのだが、次の時にもやっぱり左の脇腹ばかりをこちらに向けてくる。
 まあ、お前がそれでいいならいいんだけどさ。