ひょいと見たら、ぎっくちゃんのお腹から血が出ている。
血で濡れた羽毛が気持ちが悪いらしく、一生懸命羽づくろいするぎっくちゃん。

すっかりきれいになったお腹に満足げなぎっくちゃん。

……ってそうじゃないだろ。
明日病院送りにしようと思ったら、連休明けでえらい混んでいて予約が取れなかった。
まあ見たところそれほど深刻そうでもないので、ちょっと様子見。
警戒心
新しいオモチャ(真ん中)を作って入れてやったら、なんだか警戒している。
1分後。
のんびりな休日
人のそばでまったりとくつろいでいるぎっくちゃん。
他の鳥がこんな格好をしていたら即病気認定確実だが、ぎっくちゃんの場合これが普通。
ぎっくちゃんはしっぽに限らず、翼も他のインコどもと比べると若干小さい。
当然飛ぶのも他の連中に比べるとあまり上手でないようで、コースは常に直線、目的地には「よいしょ」とばかりにしがみつくようにして着地している。しかも羽音もバババババとなんだかものすごい。はっきり言って危なっかしいことこの上ない。
ベルカやブロッサム、通称ちびころたちオーストラリアのインコが乾燥した地帯に生息し、水を求めて長距離飛行をすることが多いのに対し、サザナミインコは南米で森の木立の陰に隠れるように生活しているそうなので(翁インコも南米だが、生息地は草原地帯、なのでやっぱり羽は立派)、飛ぶのが下手なのも分からないでもないのだが……。
だったら無理して遠くへ飛ぼうととするなよ、と羽音も高らかに必死になって飛んでいくぎっくちゃんを見るといつも思うのである。
首長ぎっく
真夜中の音
真夜中、誰かが舌打ちをする音で目が覚めた。
何だろうと布団の中で考えていると、今度は口笛が聞こえてきた。
そしてチリリ……とオモチャが鳴る音がした。
……いい加減に寝ろ、ぎっくちゃん。