備えよ常に

 インコ用非常袋。

 人間様は初撃さえ耐えればあとは何日か飲まず食わずでも平気だが(多分)、インコどもの場合そうもいかない。救援物資にしても来るのは恐らく人間用のみ、良くて犬猫どまりで鳥など見向きもしてもらえなさそうなので、とりあえず最低限必要と思えるものをそろえてみた。なおこの他に移動用の小さなゲージを1羽につき1個用意してある。
 新聞紙はまあいらないかなとも思うのだが、拭いたり敷いたりカバー代わりに上からかけたり人間様がくるまったりとあればあるで便利そうなので入れてみた。
 まあ奴らは自分で自分の身を守れないからね。

のんびりな休日 2

 ヒューストンお気に入りの人間観察スタイル。

 ここしばらくカラーが邪魔でできなかったのだが、最近小さくしたのでまたできるようになったらしい。
 一生懸命「おはよう」「おはよう」と繰返しながらこちらをいつまでも見つめている。
 ……ちょっと視線が気になるんですけど。

のんびりな休日

 人のそばでまったりとくつろいでいるぎっくちゃん。
 他の鳥がこんな格好をしていたら即病気認定確実だが、ぎっくちゃんの場合これが普通。

 ぎっくちゃんはしっぽに限らず、翼も他のインコどもと比べると若干小さい。
 当然飛ぶのも他の連中に比べるとあまり上手でないようで、コースは常に直線、目的地には「よいしょ」とばかりにしがみつくようにして着地している。しかも羽音もバババババとなんだかものすごい。はっきり言って危なっかしいことこの上ない。
 ベルカやブロッサム、通称ちびころたちオーストラリアのインコが乾燥した地帯に生息し、水を求めて長距離飛行をすることが多いのに対し、サザナミインコは南米で森の木立の陰に隠れるように生活しているそうなので(翁インコも南米だが、生息地は草原地帯、なのでやっぱり羽は立派)、飛ぶのが下手なのも分からないでもないのだが……。
 だったら無理して遠くへ飛ぼうととするなよ、と羽音も高らかに必死になって飛んでいくぎっくちゃんを見るといつも思うのである。

なかよし

 仲良く並んだ実家の猫と鳥。
 堂々とカメラ目線の鳥と、鳥からもカメラからも視線をそらす猫の姿に力関係がかいま見える。

 この鳥だが、どうやら猫のことが好きらしく、カゴの外に出るとすぐにそばに行ってはちょっかいを出している。
 もちろん相手は猫だから、本気になれば鳥などあっという間に瞬殺なのだが、猫の方では、獲物にすると怒られると分かっているのか根本的に自分が鳥に勝てると思ってないのか、大人しく我慢をしながら鳥のちょっかいの相手をしている。
 お前っていい奴だな、猫。

首長ぎっく

 自分のなわばりの鏡(脳内認定)でブロッサム、通称ちびころが遊んでいるのが気になって仕方ないぎっくちゃん。
 なんか中生代あたりにこんな生物いたような気がする。

 遊んでやろうとしても気が向かなければ拒否するくせに、ぎっくちゃんはいっちょまえに人間様がそばにいないと淋しくなるらしい。
 外に出したまま台所などに行こうものなら、慌てて吹っ飛んできてはっしと頭にしがみつく。
 そのままフンをされると大変困るので願わくば肩あたりにとまってほしいと思うのだが、着地が下手なぎっくちゃんにとっては他に選択の余地はないらしく、いつもへばりつくのは頭である。

眼下の敵

 テーブルの上と下で睨みあうぎっくちゃんとブロッサム、通称ちびころ。

 テーブルを三脚代わりにヒューストンの写真を撮っていたところ(左上の隅に見える黒いのがヒューストンのカゴ)、物見高いのか焼きもちを焼いたのかぎっくちゃんがとことことカメラの横にやってきて、一緒になってテーブルの下をのぞきこんだ。
 すると丁度そこにいたブロッサム通称ちびころとばっちり視線が合ってしまい、そのままガンとばしに突入。
 まあいいんだけどね。