新しい服の恐怖

 人間様が新しい服を着ると必ずおびえる我が家の鳥ども。


 今回騒ぎのもとになったのはこれ。

 木綿の薄いクレープ生地を、貫頭衣っぽいシルエットに仕立てている。ゆったりしていて肌触りが良くて楽で涼しい。
 とんでもない色と模様だが、実は着てみると意外とバランスが取れている。
 部屋着にするから人前に出るわけでもないし別にいいやと思ったのだが、鳥どもにとっては少々刺激が強すぎたらしい。
 揃ってカゴの中でずっと細くなったまま、今にも逃げ出しそうな顔で人間様の一挙手一投足を凝視している。


「恐い……」

 うん、こんなの買っちゃって悪かったけどさ。
 人間様だって暑いのはいやなんだよ。

再会の幸せ

 大好きないずもお兄ちゃんが相手をしてくれなくなったので、最近はカゴの外に出たがる事もなくなっていた五十鈴。
 もう高齢だし、カゴの中で満足しているなら無理に出さなくてもいいかなと思っていたのだが、先日何か言いたそうにこちらを見ていたので挨拶代わりに出してやったら、何やらスイッチが入ってしまったらしい。
 暇さえあれば猛烈に出せ出せコールをするようになった。


「出るー」


「出してー」

 出ても相変わらずいずものカゴには入れてもらえてないのだが、どうやら人間様の手にとまって外から迷惑そうないずもの姿を眺めているだけで幸せらしい。
 なんなのお前。

お兄ちゃんの上達

 ひすいがアッサムの頭を掻いてやっていたのだが、カメラを向けたらやめて2羽とも細くなってしまった。


 ほんとにいつまでたってもカメラに慣れてくれないな、うちの鳥どもは。

 ひすいも最近はさすがに頭の掻き方が上手になってきて、前みたいにアッサムに嫌がられる事もなくなった。
 筆毛もちゃんとほぐしてあげるので、アッサムの頭はいつもきれいになっている。
 一方で、アッサムの方は本当に気が向いた時にしかひすいを掻いてあげないので、ひすいの頭はいつも筆毛だらけ。

 まあ本人達が満足してるならそれでいいけどね。

利き足、隠し足

 どうもインコは利き足をくつろぐ時に上げるらしい。


 オモチャやムキエン麦を掴む側の足(左)を上げるふぶき。


 オモチャを掴む側の足(左)を上げる長門。


 写真はないけど、人間様の手に乗ってくる時にいつも最初に乗せる右足を上げているひすい。

 やっぱり、とっさの時に踏み込みやすいからかな?

アホを越えた頭

 水浴びの後で、アホ毛とかそういうレベルではない頭になっていたフェデフルール。


 ちょっと。
 すました顔してるけど、なんでそんな羽毛が跳ね回ってるの。

 幸い、乾いたら元通りになっていたが、一体何をしでかしてこんな頭になっていたのかはついぞ分からずじまい。

赤い点

 ん? サーラル、そのくちばしどうしたの。


 何やら真っ赤な斑点が。
 内出血?


 いや、エサに混ぜている赤唐辛子かもしれない。
 前にふぶきもくちばしにくっつけてたし……。
 でも爪でこすっても取れないな……。


 半日たったら取れていた。
 やっぱり赤唐辛子だった模様。

 普通の鳥だったら心配しないんだけど、サーラルは肝臓の持病のせいでくちばしが異常になりやすいからな。
 しかし赤唐辛子って意外と取れても跡が残っちゃうものなのね。

久々の陸自音楽

 陸自の東部方面音楽隊の定期演奏会に行ってきた。


 やりますという案内が来ては警戒宣言とかで中止になるのを繰返していたので、1年以上間が開いている。
 今回は密対策のひとつおき座りもなくなっていた。
 ゆっくり座れて荷物が置けて地味に楽だったんだけどな、あれ。


 プログラム。放映開始から半年で鎌倉殿を入れてきたのは、早いのかそうでもないのか。
 以前は定期演奏会は割と正統派のクラシック、音楽まつりは気軽な曲という棲み分けをしていたんだけど、コロナで演奏の機会が少なくなったためか、割と境界が曖昧になってきている感じ。
 あと、地元の中高の吹奏楽部の子を招待している関係からか、吹奏楽コンクールの課題曲をプログラムに入れるのが定番になりつつある。

 今回は第1部の方が面白かったな。知らない曲ばかりだったけれど退屈しないで聞けた。
 第2部はちょっと寝てしまった。
 鎌倉殿は編曲が若干微妙な感じ。
 割と吹奏楽向きの曲だと思ってたけど、そうでもないのかな。

輪っかで遊ぶ

 今度はアッサムが輪っかにはまる遊びを始めている。


 何やら夢中で囓っている。
 片目が見えてないのに良くそんなとこ移動できたね。


 今度は頭をこすりつけてうっとりし始めた。

 血がつながってると遊びの発想も似てくるのだろうか。
 とすると次は詰まって出られなくなる展開だな。

朝の善光寺昼のバラ園

 6月4日、5日と戸隠、善光寺に行ってきたので、まとめてアップします。

 善光寺は毎朝「お朝事(おあさじ)」という本堂で行う早朝法要を一般に公開している。
 開始は季節にもよるが、大体は5時半から6時ぐらい。今の季節は5時半。ご開帳期間はこのお朝事の時に前立観音の厨子の扉が開かれ、夕方の法要の時に閉じられる。これがなかなか面白いそうで、ちょっと見たくなった。
 お朝事そのものは誰でも見られる。見る方法には2種類あって、本堂の無料エリアである外陣から立ち見をするか、拝観料を払ってより良い場所である畳敷きの内陣に座って見るか、どちらかを選択できる。
 が、当然ながら、有料エリアの方が条件がいいので競争率が高い。
 でも折角来たからには、有料エリアできっちり見たい。
 なので朝4時に起きて頑張った。


 ホテルから善光寺まで歩いて30分。定員ギリギリで内陣に滑り込むことができた。
 あっぶな、歩いてくる時に数人追い越していなかったら、入れなかったかもしれない。

 とはいえ座る場所がなくて脇の方で立ち見だったけれど、座っても恐らく最後列、そうなると前の人に遮られて見えない可能性が高かったので、脇と言っても前列に近い場所でゆっくり見られて好きな時に立ったり座ったりストレッチしたりできる(座る席は畳に正座とか横座りとかあぐらとか。しかも窮屈)、さらに、すぐ近くで待機している係員のおじさんが、見どころや次にどうなるかを何かと教えてくれる、結果として大変お得な場所だった。

 お朝事も含めて本堂内は撮影行為一切禁止なので、ここにアップできないのが残念だが、なかなか面白かった。
 特にご開帳。
 少し高い位置にある閉じられたきらびやかな緞帳が、住職が近づいていくに連れて少しずつ上がっていく。完全に上がりきったところで住職が恭しく両手を伸ばし、緞帳の奥にある厨子の扉を開く。するとその瞬間、それまで暗かった厨子の内部がぱぁっとまばゆくライトアップされて内装の金張りが光り輝き、前立観音の姿がくっきりと浮かび上がる(ここで参拝客からどよめきが上がる)。ラストはその光に照らされた住職が、今度は堂々と胸を張って厨子から離れて去っていく……とか、すごく盛り上げ方が計算されていて、さすが数百年ご開帳を繰返してきた歴史は伊達ではないなと感心した。

 そんなわけで、6時半頃に無事にお朝事を終えて前立て観音も参拝し、その後は昨日は時間外で入れなかった有料エリアの拝観をして、善光寺の境内にある大勧進、大本願というふたつのお寺も回っていく。
 やっぱり朝早いと行列も短くて(行列していない訳ではない)すごく楽。


 戊辰戦争から太平洋戦争までの戦死者を祀る忠霊塔。


 回向柱はみるみるうちに行列が長くなっていく。
 この30分ぐらい後に見たら、仁王門を過ぎてさらにどんどん伸びていた。
 つくづく昨日のうちに触っておいて良かった。


 大勧進。ここにも回向柱がある。
 大勧進と大本願の住職は、善光寺の住職でもある。
 仏教がいろいろな宗派に分かれる前に成立した善光寺は無宗派の寺だが、いろいろ紆余曲折あって、現在は天台宗と浄土宗が共同で管理をしている。
 その関係で、大勧進(天台宗)と大本願(浄土宗)というふたつの寺が境内に置かれ、そこの住職が善光寺の住職も兼任する形になっている。
 ちなみに、善光寺ではお朝事を含めた各法要も、全て天台宗と浄土宗両方のやり方でやっている。
 お坊さん達が、天台宗の般若心経の次に浄土宗の阿弥陀経を唱え出すのを見るのはなかなかシュール。


 大本願では「鷹司敦子コレクション 対象ロマンの絵封筒」展をやっていた。
 現住職の母で華族の鷹司敦子が大正から昭和にかけて集めた絵封筒ということなのだが、やっぱり華族のお嬢様が集めるものだからセンスの良さが光っている。
 しかも結構な数があって、その気になればいつまでも見ていてられる。
 ついついグッズまで買ってしまった。



 本堂横には庭園がある。
 地味スポットなのでほとんど人がおらず、存分に散策を楽しめる。
 人にまみれた後一息いれるのに丁度いい。


 ……お前達本当に日なたに寝転ぶのが好きだな。

 と、こんな感じで境内のめぼしい場所はほぼ回って本日の予定を終了したのだが、それでも時刻はまだ9時過ぎ。
 実は、日曜日だしいろいろと行列するだろうと思って、帰りの列車の時間を17時にしてあったのだが、ここまでスムーズすぎて時間が大幅に余りすぎている。困った。
 今回はフリーツアーできているので列車の変更はできないし、仕方ないから観光案内所でどこか良い所がないか聞いてみよう。

 ということで勧められたのが、長野電鉄という私鉄に乗って1時間ほどの、中野松川という場所で開かれているバラ公園のバラ祭りを見るというコース。
 なんでも、3000株にも及ぶバラが丁度見頃を迎えているらしい。なにそれすごい。
 こういうお勧めでもなければ絶対行かないだろうし、良さそう。行ってみよう。



 善光寺からの最寄り駅にやってきたが、何というかこう、レトロというか寒々しいというか、独特の雰囲気のホームになんか不安になる。
 そしてその不安は、どこかで見たような、でもここにはありない電車がホームに入ってきたときにますます強くなった。
 このままきさらぎ駅とかに連れて行かれそう。


 当然ながらそんな事は全くなくて、雄大な山の風景などを楽しみながら中野松川へ向かう。
 こういう予定外の旅も面白いよね。


 そしてこれが乗ってきた電車。
 成田エクスプレス! 成田エクスプレスじゃないか! どうしてこんな所に!

 後で調べたら、長野電鉄は他社の中古車両を積極的に導入していて、それを使ったキャンペーンなども行っているらしい。
 全然知らなかった。
 地方ローカル私鉄の駅に突然これが入ってきたからほんとびっくりした。


 駅から5分ほど歩いて、バラ公園に到着。
 正式名称は「一本木公園」。30年ほど前に収集家の人が179種のバラを寄贈した事に始まり、その後は有志がコツコツと株を増やして今に至る。
 門のあたりですでにバラの香りがかすかに漂ってくる。


 これはすごい。
 広い園内がバラに埋め尽くされている。
 ありとあらゆる種類のバラが、路地植え、庭園、あずまや、回廊、壁面など、様々な形に仕立てられている。しかもどれも手入れが行き届いている。
 そろそろ盛りを過ぎて散り始めているのも散見されるが、これは確かにおすすめするだけのことはあるわ。
 しかもここ、無料。大事な事だからもう1度言うよ、無料。


 構成もなかなか巧みで、かなりの人がいるのにあまりそういう気がしない。



 ただバラに囲まれ、バラを眺めて時間を過ごす。
 この上なく贅沢な気分になるが、難を言えば日差しがじりじりしてとっても暑い。

 いやーこれは楽しかった。堪能した。
 さてまた電車に乗って長野に戻ろう。


 来た。
 ……小田急ロマンスカー! 小田急ロマンスカーじゃないか! どうしてこんな所に!

 本家では完全に見られなくなった古い車両がやってきたので、またびっくりした。


 そして長野駅ではロマンスカーと成田エクスプレスが並んで停車するというシュールな光景ができていた。


 その隣の普通電車の車両。
 これもどこかで見たと思ったら、地下鉄日比谷線だった。
 やばい長野電鉄ものすごく楽しい。
 これ絶対また来よう。

 面白かったなあ。
 戸隠は今度はハイキングしたいし、どうせ大混雑しているだろうと見送った小布施あたりもちょっと興味がある。
 また来よう。

○おまけ


 便乗するにも程がある。
 買ったけど。