明治風海軍雑記録




 私どもが、海軍に入って最初に聞かされたのは、
「ネイビーはスマートネスを以てモットーとする」
 という言葉であった。「海軍初級士官心得」には、
「スマートで目先がきいて几帳面負けじ魂これぞ船乗り」
 と書いてあった。この「スマートネス」は、こんにちいう「カッコよさ」とは少しちがう。身のこなしの機敏さ、
精神の柔軟性を裏打ちとしたいきであって、海軍では、総じてコチコチになることを、船乗りらしくないとしてきらった。
――『軍艦長門の生涯 上』より
阿川弘之 新潮文庫









 ここは『帝都双月魔術陣』で海軍士官のPCをやりたいという奇特な(笑)かたのために、当時の海軍がどんなものだったかをざっと見てみるコーナーです。内容が正確かどうかはまあなんと申しますか……とりあえずは雰囲気とかそういったものを参考にしてみてください。「ここは違う」という部分はけーじ板やメールでご指摘いただけるとありがたいです。
 なお、明治時代の海軍については一般で手に入る資料が少ないので、大正、昭和初期のものなども参考にしています。


1.陸軍と海軍、その違い
2.海軍士官の衣・食・住
3.海軍の暗部
4.海軍士官と女性


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