戦車とか砲車とかいろいろ

 今日は陸自の富士総合火力演習(予行)。
 行けるようになるまでいろいろと不愉快なやりとりがあったので(陸自とじゃないよ)、今回はケチがついたなあと思っていたら案の定。

 着いた時にはこんなに晴れてたのに……。
(写真が寄ってるのは、右側に空気読めないおばちゃんがボーと突っ立っててどかないため)

 始まる頃には雲が下がってきてこんな有様。
 富士山どころか遠距離砲撃の着弾点になる山さえも見えない。
 そればかりかF2支援戦闘機の対地攻撃も空挺部隊の降下も展示からキャンセルされてしまった。

 整列する自衛官。
 みんなマスクしてるんだ……。
 演習は前段(第1部)と後段(第2部)に分かれていて、前段が今日の演習で使う各装備の実演、後段が実際の演習となる。
 今回は写真は二の次で見ることにしたので、特に後段はぱっとしない写真ばかり。

 左:F2が攻撃をした、という想定で上がった炎。
 実は元々本当にミサイルを叩き込む訳ではなく、F2がそれっぽく通過するタイミングに合わせて地面に仕掛けた爆薬を爆発させるしくみになっているので、飛行機通過なしでそれをやっただけ。
 右:もらったパンフによると99式自走155ミリりゅう弾砲……でいいのかな?

 左:確か迫撃砲。
 右:対人用の指向性散弾によって、5個あったオレンジと白の風船(上の写真参照)が破裂した瞬間。

 やっぱり吊り下げられて去る人たち。
 やっぱり今年も恐かった。

 ちょっとわかりにくいが、狙撃によって右側の車の絵の運転席の中の人影だけが吹っ飛んだ瞬間。
 確か500メートルぐらいから撃ったんだっけっか?

 普通に撮ると曳光弾がどうしても点になってしまうので、今度は線にしたいなと思ってシャッター速度を落としてみた。
 でも人間様の腕ではこれが限界。

 常に敵に砲口を向けながら会場入りする90式戦車。
 4台が高速で走りながら一斉射撃するのだが、打ち上げ花火を間近で爆発させたようなとんでもない音と文字通り空気の固まりを顔に叩きつけられたような衝撃波がくる。
 ここで前段は終わり。
 15分の休憩を挟んで今度は後段。

 ところで、いつの間にか雲が上がってるようなんですが。
 もっと早く上がれよ……。


 これで演習は終わり。
 大体の人がここで帰ってしまうのだが、実際にはこの後、これまで演習をやっていた場所に車両やヘリを並べて一般展示する。
 この準備が実はとっても面白い。

 まずは車両の撤収から。
 最後のフレアを行った後、凍り付いたようにその場で動きを止めた車両群。
 お客さんが大体席を立つと、これらが数両ずつそろそろと動き出す。

 左:後ろに位置する車両から順番に、手を振りながら帰って行く。
 右:お疲れ様でしたー。

 間をもたせるために音楽隊が登場。演奏を始める。

 左:いちばん最後に、いちばん最初に先頭に立ってつっこんだ車両が後ずさり。
 前に地雷処理用のなんかをつけているので、後ずさりしたまんま去っていく。

 そして誰もいなくなった会場に今度はヘリが展示物になりにやってくる。
 まず最初に降りたのは図体のでかいチヌークさん。

 次にUH-60JAブラックホークがチヌークの隣に着陸。

 左:その間にも次のヘリがすでに後ろで待っている。
 右:どんどん降ります。

 次から次へと、来ては降りていきます。
 

 左:ヘリが全部降りると、説明用の立て看板が登場。
 右:今度は地上車両が展示になりにやってくる。

 左:立看に従って所定の場所へ。
 右:大好きな戦車橋が来た!

 戦車も展示物に加わる。

 ひととおり整列すると、今度はポーズを取ったり砲口カバーをはずしたり、見栄えがするようせっせとおしゃれ。

 左:1855ミリりゅう弾砲?も入ってきた。
 右:ポーズを取るとこんなに座高が低くなる。

 展示準備完了!
 実際には、DVDで見るほうが映像ははるかにきれいだし見やすい。
 でも、砲撃音とか衝撃波とか、こういう裏方作業とか、見れるのはやっぱり現地ならでは。
 天気がもうちょっと良ければと思うが、楽しかった。
 でこの後、思いついて山中湖に足を伸ばすことにする。
 温泉にでも入ってこようと考えたのだが、これがなんか大変なことになったのだった。
 まず、普通なら路線バスで40分ぐらいの御殿場(総火演会場のある駅)-山中湖間が、総火演帰りの車の渋滞に見事に巻き込まれ、2時間もかかってしまった。
 で、結局山中湖についたのは5時近くになってから。店なんかぼちぼち閉まりかけているので土産物屋でもひやかして帰ろうと思ったのだが、帰りの高速バスは6時過ぎが最終だという。さらに、高速バスのバス停に行くには路線バスに乗る必要があるが、これがもう間に合う時間の物は出てしまったとのこと。もうここで一晩山中湖に泊まりを覚悟したが、なんと出てしまったはずの路線バスが実は総火演渋滞にまきこまれて到着が遅れており、さらに高速バスのほうも東名の渋滞にぶつかって遅れたために余裕で間に合うことに。
 幸か不幸かの偶然で帰りの高速バスに乗り込むことができたが、今度はこのバスが東名の23キロ渋滞にまともにはまりこんでしまい、普通なら2時間ちょっとのところを4時間ほどかかることになった。
 しかも、前の席では4時間の間カップルがいちゃいちゃし続けている。しかも男のほうがリクライニングシートを倒しているので、隙間からいちゃいちゃっぷりが丸見えで目のやり場に困る。

 夕暮れ近くの山中湖。

 デブな白鳥。
 まあ、いざとなったら泊まるという覚悟完了でいたせいか、ハプニング続きなのもそれはそれで面白かった。
 でも思うに、自宅と公共交通機関の区別がつかない理性のゆるんだカップルは、高速バスなんて使わないで車を買うべきだと思うんだ。

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