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花と鳥と猿の上高地 その2

 5/15、16と上高地に行ってきたので、まとめてアップします。


 今日も朝からいい天気。
 日に焼ける予感しかしない。
 風が冷たいから長袖でいいのが幸いだけど。


 昨日の池の湿地の上で、マガモ夫妻が堂々と寝ている。
 すでに時刻は朝7時過ぎ。太陽は高々と上がっている。
 彼らが寝ている数メートル横は道路で、観光客が歩いたり彼らの写真を撮ったりしている。
 しかし彼らは何の反応もせずにひたすら爆睡している。
 いいんだけどさ……もうちょっと野生を思い出そうよ……。


 別の池では、昨日も見た親子がまたエサを探していた。
 そう、これが本来の野鳥の正しい姿なんだよ。
 何なんだろうあのマガモ夫婦は?


 河童橋到着。
 またいつもの右岸の自然探索路を通って明神に向かい、そこからさらに徳沢に行くのが今日のコース。
 9月と同じだけど、風景はだいぶ違うはず。楽しみ。 


 岳沢湿原への途中で、またオシドリ夫婦に出会った。
 昨日オスがメスに怒られてたカップルかな?


 このあたりは花が咲くのはもう少し先なのかな。あまりにも何も生えてなさ過ぎる気はするけれど。


 なお、朝のニリンソウはこんな感じ。
 太陽が当たらないと花が開かないので、見頃は11時ぐらいかららしい。このあたりのは昨日見ているからいいけど。


 エサ探し中のサルの群れ。木に登ってるのは小さいので、去年生まれた子供っぽい。


 こっちではぴくりとも動かずひなたぼっこをしていた。


 というわけで穂高神社奥宮到着。


 神社前にもサルがいた。生まれたばかりの赤ん坊を抱っこして座っている。これもひなたぼっこかな?
 何人かが少し離れた所から写真を撮っているのだが、大人のサルたちは徹底して知らんぷりしている。人間を完全に空気扱いしている状態。
 でもまだそういうルールが分かっていない赤ん坊は、好奇心の方が勝っちゃうらしくてちらちら人間を見ていた。


 奥宮で少し休憩して、いよいよメインイベントの徳沢へGO。


 ここでもニリンソウ以外にいろんな花が咲いている。
 明神館のそばにしか咲いてなかった花。色々調べたらどうやらキケマンという花らしい。


 ニリンソウと並んで有名なサンカヨウもあちこちに咲いてた。
 水に濡れると花びらが透明なガラスみたいになる。試したかったけどお茶しか持っていなかったのであきらめた。


 シジュウカラ……?
 カラ類はあまり人を恐がらないのか気が強いのか、割と近くに姿を見せてくれる。
 でも他の鳥は、声はすれども姿は見えないし、見つけてもすぐにぱっとどこかへ飛んでいってしまう。
 そういえばキツツキのタラララララ……というドラミングも何回か聞こえてきてたっけ。どこにいるかは分からなかったけど。


 まだ葉のない林を通して穂高岳が良く見える。
 これもこの季節だけしか撮れない風景。


 そして明神を遙かにしのぐニリンソウの大群落。
 行けども行けどもこの調子で、視界にはひたすらニリンソウが咲いている。
 すごいなあ、やっぱりここは春に来るべき場所だった。


 徳沢到着。
 徳沢ロッジの前もびっしりとニリンソウ。


 そしてやっぱり花を食っているキジバト。

 今回も横尾まで行くには時間が足りないので、前回食べれなかったカレーを食べて一休み。
 が、風に吹かれながら外のベンチに座っていたら、あまりの気候の良さについ寝てしまったので、これはまずいと早々に出発することにする。


 ケッ、ケッと鳴きながら飛んできた鳥。
 とりあえず最大望遠で撮ってみた。多分アカゲラだと思う。


 帰りもニリンソウや山を愛でながら歩く。


 穂高の雪渓。誰か登っていたりするかと思ったけどさすがにいなかった。
 でもスキーを担いで横尾に向かう人を見たので、山スキーをする場所はあるっぽい。


 ニリンソウに次いで多いのがスミレ。これも特定の場所でかなりの群落を作って咲いていたりする。
 花が大きかったり小さかったり、色が濃かったり薄かったりするんだけど、種類が違うのか個体差なのか分からない。実家の山に咲いてたスミレはみんなおんなじ感じだったし。


 小さいけれど青と紫がきれいな花。エゾムラサキ。


 サンカヨウ。



 緑のニリンソウいろいろ。
 一株全部緑の花というのも見たんだけど、ピンボケしてしまったのが残念。


 微妙な黄色と緑のグラデーションがとてもきれいな花。ネコノメソウ。


 そしてすごい格好で座っていたサル。


 少し離れた所では、子供を大事そうに抱えた母ザルがちらほら。
 なんか毛がずいぶん白いね。年取ってるのかな?


 目が合いそうになった瞬間、シャッターを切りながら顔をそむけた(人間の方が)。


 食後の一休みなのか、くつろぎまくっている。


「この人間しょーがねーな、見ないふりをしてやるか」的な大人感が漂ってくるイケメン。


 ツバメオモトというらしい。オモトって万年青か。


 ラストの緑のニリンソウ。

 ニリンソウは河童橋から上流に行けば行くほど群落が大きくなる。
 距離にして数キロで、気候差も標高差もほぼないのに、何が違うんだろう?
 そういえば、サンカヨウも徳沢近くでは結構咲いていたけど、河童橋に戻るにつれて、まだ葉っぱだけだったりつぼみが小さかったりばかりになっていた。
 やっぱり何かが違うのかな。


 駐車場のあたりを、何やらくわえたキセキレイがせわしなく歩き回っている。
 どうやら警戒されているようなので身を隠したら、ぱっと飛び立って近くの倉庫の軒下に姿を消した。


 後でこっそり覗いて見たら、巣からヒナがハーハー言いながら顔を出していた。
 暑そう……。

 サンカヨウの透明化を試せなかったのが残念だったけど、ニリンソウの花畑はすごかった。
 連休明けでそれほど殺人的な混み方はしていないし(あくまでも比較的というレベルではあるけど)、風は爽やかでからっとしていて過ごしやすいし、多分一番いい季節なんじゃないかな。

花と鳥と猿の上高地 その1

 5/15、16と上高地に行ってきたので、まとめてアップします。

 上高地の春の名物に、ニリンソウの群落があるという。
 上高地の河童橋あたりから上流ならどこでも見れるが、有名な群落は3ヶ所にあって、1ヶ所目は小梨キャンプ場、2ヶ所目が明神周辺、3ヶ所目が徳沢近くらしい。
 そういえば、去年の9月に徳沢まで歩いて、面白くない道だと思ったのだが、今ならニリンソウの花畑が見れるのか。
 じゃあ行こう。


 来ました。
 大正池の向こうには残雪の穂高連峰。でもかなり雪なくなっちゃってる。
 この日も気温が高くて、日なたにいると結構暑い。もっとも湿度が低いし風があるので、林の中を歩くには丁度いい感じ。


 インフォメーションセンターと穂高連峰。初めて撮ったけど意外と絵になるな。


 まずは小規模な群生のある小梨平キャンプ場に行ってみる。
 早速あちこちで花盛りだった。
 割と雑草扱いらしくって、こんな風に道端とか、人が踏むキャンプ地とかに普通にたくさん生えて花が咲いている。


 ニリンソウというのは、ひとつの茎に3つのつぼみをつけて順々に開花するので、常に2つ花が咲いているように見えることからついた名前らしい。
 緑の葉の中に真っ白な花が咲く姿は非常に映えるが、実はこの白いのは花びらではなく萼で、一般的には5弁なのだが、割と6弁以上とか4弁とかあったり、あと色も白だけじゃなくてピンク色がかっていたり緑色だったり、アバウトな生態らしい。


 そしてキジバトがせっせとめしべ部分を食い散らかしていた。
 またお前か。


 近くの小川で水草を食むマガモの夫婦。


 ニリンソウ以外にもいろいろ咲いてる。
 でも名前が分からない。キジムシロかな?


 白いスミレ。


 普通のスミレも花盛り。


 河原と穂高連峰。
 ソロキャンパーが静かに時間を過ごしていたりするので、大人数で騒ぎながら観光する場所ではないけど、ここもいい場所だな。

 しばらく眺めて満足したので、次の群生地の明神に向かう。
 今日はまた例のコースで明神を往復して、明日徳沢の大群落を見に行く予定。


 ここではカタバミすらもオシャレ感が漂うのか……。


 でもキノコはちょっと恐い。なんだこの真っ黒なの。


 今回は自然道ではない左岸側から明神へ。
 途中、河原でニホンザルが流れから何かすくって食べてた。
 藻か何かかな?


 しょっちゅう見かけるこれは、地味なくせに変わった風体で目立つ花。手前と奥は違う種類で、手前の上に向かって咲いているのはエンレイソウというらしい。茶色バージョンと白バージョンがある。
 奥の下を向いているのはハシリドコロ。名前はなぜか小さい頃から知っていたけど実物を見たことがなかった。これがそうかあ。


 ニリンソウの中でも緑色のものは、ミドリニリンソウと呼ばれてレア扱いされているらしい。
 確かに、歩きながら見ていてもなかなかなくて、明神のあたりでようやく見つけた。


 四つ葉のクローバーと同じで、1個あるとあたりに割とかたまってあるっぽい。
 全部緑のが一番レア度が高いんだけど、個人的には緑と白の2色になっているのが上品で好き。


 明神の群生はこんな感じ。見渡す限り林の奥までニリンソウ。しかもこのあたりになると、大体道の脇が全部こんな感じで、生えていない場所を探す方が難しくなる。
 すごいなあ、ここまでとは思わなかった。明日の徳沢が楽しみ。


 切り立っているせいもあると思うんだけど、ほとんど雪がなくなってる。


 奥宮。
 もう15時なのに雲一つない青空。ここまで天気がいいのも珍しいのでは。

 ニリンソウを堪能したので、帰りは右岸の自然探索路を使って戻ることにする。
 そういえば、この道を逆に行くのは初めてかも。
 でもなぜだか去年の9月に来た時よりも脚が疲れている気がする。同じ道を歩いてるはずなのに謎。


 さすがに16時過ぎると霞が出てきた焼岳。


 これも時々見かけるんだけど、よっぽどありふれた種類なのか、上高地の花で調べても出てこない。
 アジサイの一種かな?


 お気に入りの岳沢湿原は今日も良かった。


 でも湿地に入る木道は整備中で立ち入り禁止になっててがっかり。


 そして今年もいたマガモ親子。
 まだヒナも小さくてぴよぴよしている。


 泳いだり土に上がったりしながら、一生懸命エサを探している。
 かわいい。


 後ろ姿×5。

 今回のホテルは、河童橋から下流に15分ほど歩いた所にある。
 本当は河童橋に近い所がいろいろ便利で良かったのだが、取れなかったのだ。
 でも温泉だし夕食はフランス料理のコースだし、ちょっと楽しみ。


 そんなわけで、河童橋の店でちょっと買い物をした後、景色を眺めながらホテルに向かう。


 ホテルまでの道端には、湿地というか池というか、そんなものがいくつかある。
 舗装された道路のすぐ脇がもう水辺という近さなのだが、通り過ぎようとしたら突然オシドリのオスが飛び出してきたのでびっくりした。
 野生の大人のオシドリ初めて見たわ(ヒナは9月に見てる)。


 写真を撮っていたら、続いてメスも飛び出してきた。
 どうやら道のすぐ脇でエサ探しかなにかしていて、人間が通りかかったので驚いたらしい。
 そしてオスがメスに近づこうとしたら、ものすごくメスからグワグワ鳴いて威嚇されていた。


 ちょっとしょんぼりしながら草むらに去っていくオス。
 うん……まあがんばれ。


 次の池ではマガモの母子がエサを探している真っ最中だった。
 しかもこっちも近い、ヒナなんかすぐ目の前までやってくるし、親も全く人間を警戒していない。


 無心にきょろきょろするヒナと、その後ろを何か食べながら通り過ぎる親。


 ぽやぽやヒナ毛の1本1本が見えるぐらい接近してくる。
 ぴよぴよ言ってる、かわいい。


 もうかわいい以外の言葉が見つからない。


 しばらくするとお腹がいっぱいになったのか、土に上がってまわりを見張る親(見張りの対象に人間は入っていないらしい)とそのそばで羽繕いを始めるヒナ。
 もう夕方だしね。おやすみなさい。


 そして、しばらく歩いていくと、またオシドリのオスが現れた。これはつがいではなく独り者らしい。
 なにこれ一体何のご褒美? 今日歩くの頑張ったから?


 折角なので、オシドリ(左下)を入れて山を撮ってみた……あんまりうまくいかなかった。

 そんなわけで、思いがけず鳥を堪能しながらホテルに到着。
 河童橋から離れているので、通行人も少なくて静かでのんびりしている。
 今回は夜のナイトウォークは申し込んでいないが、新月でホテルの前からでも星が見えるらしい。なにそれ楽しみ。


 さすがにホテルの前は明かりが強くてあまり見えなかったが、ちょっと歩いて離れるとあっという間にあたりは闇。
 もっとも、対岸とかでは他の人が散策しているらしい懐中電灯の光が見えるので、結構人はいるらしい。
 そして、たまにスマホのライトをつけたり消したりしてクマよけにする。


 シルエットの山は六百山。


 あいにく、山と林が周囲にあるために、立山に比べると見える空は狭い。
 でも空気が澄んでいるので、枝の間からも星がたくさん見える。こういう星も趣があっていいな。


 梓川と山と星。見えてる明かりは多分帝国ホテル。


 ホテルと星。

 この後は温泉に入ってゴロゴロして就寝。
 いい物ばかりを見れた日だった。

立山の早春と地震なのでまあしょーがない

 4/17、18と立山黒部アルペンルートに行ってきましたが、帰宅が遅くなったためまとめてアップします。

 今日は朝から室堂で雪の大谷と自由散策。
 朝といっても室堂に着くのは10時過ぎなので結構遅い。折角すぐ近くに泊まる地の利を活かせていない。朝早く行ってすいているうちに歩きたかった。


 立山天望山荘から室堂まではバスで20分、標高差500メートルほど。
 室堂からガイドつきで雪の大谷を見に行く。


 ここまでの除雪に使われた超大型除雪車。立山熊太郎。
 どこかの空港にも同じタイプの除雪車があるらしい。


 正面の山では山スキーや山スノボを楽しんでいる人がいた。
 当然リフトや乗り物はないので、スキーやスノボをかついで登って滑り降りてくる。
 まあ確かに、こういうなんにもない所なら気持ちがよさそう。


 毎日10時~15時まで、2車線のうち1車線が歩行者専用になるので、てくてく歩いて雪の壁の高さを実感できる。
 ただ、雪の壁の表面は、中国人のラクガキで埋め尽くされているので風情も何もあったものではない。
 立ち入りが禁止されている車道側にまでわざわざ出て行ってラクガキする人までいたりして、とりあえずきれいな物にはラクガキしないと病気になる民族なのか? と思ったりする。


 今年8月で営業を終了するホテル立山。
 でも来年には買収した星野リゾートが改修してまた開業するらしい。


 1時間ほどかけて雪の大谷と室堂を往復して、後は2時間ほどのフリータイムになる。
 この間に昼ご飯も済ませる必要があるので、前から食べたかったホテル立山のラウンジ「りんどう」のシフォンケーキを食べる事にした(なお昼食は別途天望山荘で作ってもらった焼おにぎりがある)。
 来る度にトライしているんだけど、タイミングが悪くて時間がなかったり売り切れてたりで都度断念していたんだよね。今回は20分ほど待って入れた。
 飾りのライチョウクッキーかわいい。あとカラメルソースのほろ苦さがシフォンの甘さとマッチしておいしかった。
 なお、このラウンジはホテル終了後も営業は続くとのこと。


 シフォンを食べた後は、またちょっと室堂を歩いてみる。
 ライチョウを探しに行こうかと思ったが、足元があまり良くなくて歩くのに時間がかかるので、集合時間に間に合わない可能性を考えて断念した。
 まあシフォンに時間を割いた時点でそれは覚悟していたし。


 上の写真では雪が降っていたのだが、そのうちやんで雲が切れて青空が覗き始めた。
 さらに10分もたつと日が差してきた。ほんと山の天気は分からない。
 写真左側に優雅にチェアとテーブルを持ち出して音楽まで流し、雪原のコーヒータイムを楽しむカップルがいるが、当然ながらこういう事をするのはルール違反。


 みくりが池と反対側、室堂山荘の方へ少し歩いて行ってみる。
 もうちょっと歩くとミドリが池という小さな池があって、そこも割とライチョウが目撃されているのだが、ちょっと坂が急なのであきらめた。
 遠くに見える山の稜線からは早くも雪がなくなっている。


 そして、風に飛ばされてやってきたとおぼしい緑色のきれいなクモ。
 ちょっとまだ来るには季節が早すぎたね……。


 そんな風にうろうろしていたら集合時間になったので、ターミナルから電気バスに乗る。
 ちなみにシーズン最初の土曜日なためか、ターミナルはめちゃくちゃ混んでいる。そしてほぼ8割が中国人と東南アジア人。


 乗るとつい撮ってしまう電気バス。
 そして、この電気バスで大観峰に向かっている最中に、長野大町で震度5を記録する地震が発生した。
 幸い、堅牢な岩盤の山の中ということで、ほとんど揺れは感じなかったのだが、大観峰に着いたら次のロープウェーを始め、全ての乗り物が点検のために止まっていた。
 再開時間は不明とのことで、先の見えない待機が始まる。


 足止めを食らった観光客でごったがえす待合室。この下にももうひとつ待合室があるのだが、そっちも大変な事になっている。
 とりあえずの暇つぶしにでもと展望台に出てみるが、そこも大混雑していてとても長居をする気になれない。


 それでもとりあえず写真は撮ったけど。


 黒部湖はいやに水が少ないと思ったら、実際例年よりかなり水位が低いらしい。
 あと、いつもはこの時期は凍っているはずなのだとか。


 駅のすぐ近くの雪壁は落ちそうになってる。


 あー結構晴れてきたな……。

 そんな風にして約2時間、運悪く座る場所を確保できなかったので立ちっぱなしでいたら、ようやく交通機関が再開した。
 でもびっくりした事に、今回ハーフカットのきちんとしたメーカー物のトレッキングシューズを履いていたら、これだけ立ち続けていてもほとんど足にダメージがなかった。
 普通のスニーカーだったら歩けなくなっていたかもしれない。トレッキングシューズの足の保護力すごい。


 そしてここから先は全ての乗り物にすし詰めで降ろされる。
 まずはロープウェー。


 運良く窓際になったので、写真を楽しみながら降りていく。


 ここにも山スキーのシュプールがあちこちついている。
 でもここは雪崩が起きやすく、木などの障害物が飛び出している事も多くて危ないからお勧めしないと係員の人が言っていた。


 黒部平に到着。
 ここから黒部ダムに降りるケーブルカーもすし詰め。


 本当に水がない黒部ダム。
 本来ならここで1時間ぐらい自由時間があるはずだったのだが、当然ながらスケジュールが遅れまくっているのでそんな余裕もなく、ただ歩いて通過するだけになっている。


 まだ放水の季節ではないので水も止まっている。
 そういえば、放水していないダム見るの初めてだな。


 なんか船がいた。名前は「しらとり」。
 後で調べたら、ダム建設で水没した橋に代わって運行されている無料の渡船とのこと。そんなものがあるんだ……。


 自販機はまだ蓋がされていた。


 またすし詰めで電気バスに乗り、ようやく扇沢に到着した。
 ここからは貸切バスで松本駅に行き、特急あずさに乗るのだが、当然ながら当初予定していた電車にはもう乗れない。
 次に乗れるのが20時過ぎのあずさで、しかも地震の影響で遅れたため、家に帰り着いたのはほぼ日が変わろうかという時間だった。
 まあ、同じツアーの人の中には帰れなくなった人もいたので、まだ家に帰れただけラッキーだったかもしれない。

 とりあえずひどい目にあったが、まあこれも滅多にできない経験だと思えば面白かった。
 ツアーの人や、他の観光客も皆冷静で辛抱強かったので、最後まで混乱する事もなく行けたのは良かったと思う。

早春の立山と星

 4/17、18と立山黒部アルペンルートに行ってきましたが、帰宅が遅くなったためまとめてアップします。

 というわけで、早春の立山黒部アルペンルート。
 実は去年11月ぐらいに大雪が降った時、これは積雪量がかなり行けるんじゃないかと思ってツアーに申し込んだのだが、その後はむしろ暖冬で積雪量はむしろワーストに近くなってしまったのだった。
 まあそれでも行くんだけど。


 去年の7月に富山経由で行った時は、お高いツアーだったので富山駅から立山駅まで貸切の観光バスだったが、今回はお安いツアーなので公共機関を使う。
 富山駅と立山駅を結ぶ富山地方鉄道立山線。所要時間は1時間ほど。


 多分常願寺川と鉄橋と立山連峰。


 あちこちで田んぼに水を張り始めていた。ゴールデンウィーク頃に田植えらしい。


 剱はあんまり険しいので雪もつもらないらしい(左側)。


 桜と山と標識。
 あちこちに桜や桃やタンポポが咲いていて、春ののどかな昼下がりの気分。


 立山駅に到着。
 ここからは7月の時と同じルートで登る。


 ケーブルカー来ました。


 称名の滝。右側に雪解けや梅雨など、水量が多い時だけ現れるハンノキ滝が見えている。
 実に落差500メートルの日本一の滝だが、常設の滝ではないため記録としては認められていないらしい。
 この滝もいつか間近で見たいんだよね……来年行けるかな……。


 1,500メートルを越えると完全な冬山。
 でもこれでも今年は雪が全然少ないらしい。


 今回はホテル立山ではなく、その下の標高1,900メートルほどの弥陀ヶ原に一泊する。
 写真に写っているのは有名なリゾートホテル弥陀ヶ原ホテルだが、泊まるのはこっちではなく道路を隔てて反対側の国民宿舎天望立山荘。
 国民宿舎といっても、有名な建築家の設計によるアルペン風の内装で、客室も余裕があってそこそこオシャレ。
 ご飯もおいしいし景色もいいし、かなり居心地が良かった。
 難点と言えばトイレが共同な上に部屋がオートロックなので、夜中に目を覚ましてトイレに行く時とかに鍵を持つのを忘れて閉め出される危険があることか。

 で、天望立山荘に着いたのが15時過ぎぐらいだったので、ちょっと室堂まで脚を伸ばしてみようかと思いつく。
 丁度天望立山荘の前のバス停から路線バスに乗れば大体20分ぐらいで着くし、室堂から下る際終バスは17時なので、1時間弱ほどうろうろできる計算になる。
 ここの路線バスはキャパシティの関係上、事前予約が必要なのだが、この時間になると室堂に登ってくる人もあまりいないため、バス停に行って係員に声をかけたら普通に乗れた。


 弥陀ヶ原のあたりは4メートルほど雪が残っていたが、除雪された場所ではすでにフキノトウが咲いていた。
 でもフキノトウ以外の植物はまだ全然ない。本当にこのあたりではやっと早春になるかならないかぐらいの季節でしかない。


 銀世界……と言うには雪がかなり汚れているのは黄砂らしい。
 もう来てるのか……。


 通りすがりの雪の大谷。この時間はウォークも終了しているので、2車線の車道になっていた。
 高さは12メートル。丁度対向からバスが来たので撮ってみたけど、実はこれで史上最低タイらしい。


 室堂。
 一見去年11月と変わらない静けさに見えるが、実はそこら中で中国人がキャッキャ騒いでいる。
 コースに設定されていない所に入って寝転がって写真を撮りまくったり、ミニスカとブーツでやってきて満足に歩けずキャーキャー騒いでいたり、やりたい放題。
 本土ではなく台湾や香港から来ているそうだが、香港はともかく台湾人ってこんなに行儀悪かったっけ?
 服装のセンスも明らかに台湾じゃなくて本土人なんだよね……。


 みくりが池はまだ池になっていなかった。

 この日の室堂の最高気温は12度。
 そのせいで結構雪がべしゃべしゃになっていて、体重をかけるとずるっと崩れるので歩きづらいことこの上ない。11月に使わなかったので、今度もいらないだろうと思って軽アイゼンは家に置いてきたのだが、これは持ってくれば良かったとかなり後悔した。


 夕方の雪原。

 とりあえず満足したので、ホテル立山でお気に入りの手切り大根立山黒はり漬けを買って、弥陀ヶ原まで戻ってきた。
 この時は曇っていたのだが、23時頃に空がきれいに晴れて星が見えた。


 下にあるのは雪の壁。高さ4メートルほど。
 実際にはこれどころではないまさにびっしりと銀砂の星だったのだが、iPhoneのナイトモードではこれが限界らしい。


 上の方に北斗七星が見える。


 天望立山荘と星。
 中央右よりの下の方にあるのはからす座かな? とすると真上がおとめ座で、中央あたりの青白い星がスピカかも。
 春の星座は分かりにくいんだよね……。


 何を撮ったか良く覚えてないけど、とにかく星。
 左側は多分乙女座とスピカ。

 一応気温は氷点下なのだが、風がないので厚着をしていればそれほど寒くない。
 この時間だとさすがに外に出ている人もいないし、車も通らないので、しんとした静けさの中で満天の星空をまさに独り占めで見ていられる。
 いつまでも見ていたかったが、さすがに限度があるので30分ほどで撤収した。

いちかばちかの作戦の映画見てきた

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を見てきた。
 原作は去年12月に買ったのだがまだ未読。星雲賞も取った結構なベストセラーとのことだが、確かに映画館は満員だった。初日というのもあるのかもしれないけど。

 内容は、謎の微生物に侵された太陽を救う方法を探すため、タウ・セチへの片道飛行“プロジェクト・ヘイル・メアリー”に挑む主人公の分子生物学者グレース(当初クルーは3人いたが、主人公を除いて人工冬眠に失敗し死亡)が、同じ災難に遭いやはり解決策を求めてタウ・セチに来たがそこで仲間を全て失った異星人、通称「ロッキー」とファーストコンタクト。同じ目的を持つ二人は協力してタウ・セチでのプロジェクトに挑む……という話。
 なお、「ヘイル・メアリー」とは「アヴェ・マリア」の英語表現で「いちかばちか」とか「神頼み」みたいな意味のスラングとのこと。ヘイル・メアリーさんと呼ばれる女性の何かキーパーソンがいるのかと思ってたよ。

 で、映画ですが。
 まあ、悪くはないが、ダイジェストを見せられているような印象だった。
 ぶっちゃけて言えば、良くあるバディものの一バリエーションでしかない感じ。
 グレースは人工冬眠から目覚めた時は記憶喪失で、活動を続けるうちに少しずつ、自分がプロジェクト・ヘイル・メアリーで果たした役割と、生きて戻れぬ片道旅行に出る事になった経緯を思い出していく。だが、映画の中では、唐突に現在のロッキーとのパートと過去の地球でのパートが切り替わるだけで、「それがグレースの思い出した記憶である」という描写がないため、後ろの方に行けば行くほど、微妙に不自然な印象の乖離が出てくる。
 思いきって、ロッキーとのパートのみのファーストコンタクト&アクション物か、地球でのプロジェクトX的な困難解決物か、どっちかに比重を寄せれば良かったのでは? と思った。原作ファンからは不満が出そうだけど。
 あと、グレースを裏切って死地に送り込んだ女性が、ラストでグレースが経緯を報告する映像を見て懐かしげに微笑むのが単純に恐かった。そこはもっと別の感情を出すべきではなかったのだろうか?


 プロジェクトかまって。

インカの神様の冒険見てきた

 2/22にマチュピチュ展に行ってきましたが、帰宅後少々調子が悪かったため、遅れてアップします。

 昼に朝霞駐屯地で東部方面隊創立記念行事の昼食会があったので、帰りに六本木に寄ってマチュピチュ展を見てきた。
 大絶滅展もそうだったけど、最近、なんでこれがそこまで混むの? ということが良くある。
 マチュピチュも日本人に人気の観光地らしいし、どうかなあと思ったが、どうも展示を見ると土器ばかりでそこまで一般に刺さりそうもないので安心していた。
 甘かった。


 入場制限してる……。

 入って分かったのだが、入口を入ってすぐの所に展示の概要を4分ほどの映像で紹介する巨大スクリーンがあって、しかも通路の構造的にスルーしづらいため、そこで人が滞留してしまっているのだった。
 まあここだけじゃなくて、中もいい加減人多かったのだが。


 ルリコンゴウインコの羽を織り込んで作られた織物。長さ5メートルほど。
 これだけの羽を集めるのに何羽のルリコンゴウが……などと考えてはいけない。


 前半の展示は大体こんな感じ。
 いろんなモチーフの土器が続く。右下のは金とターコイズの耳飾り。青と金の対比がきれい。
 ターコイズは中東しか知らなかったが、南米も結構な産地らしい。


 猫のような何か(左)とヤギのような何か(右)。最上段は頭の両側にヘビを垂らしたフクロウの神らしい。


 なんとも言えない愛嬌があって好き。


 動物大集合。右上の金色の平たいのは抽象化されたハチドリ。


 巨大水晶の首飾り。
 どのぐらい巨大かというと、うちのマメルリハより大きい。


 シャーマンが神へと変容する過程を表した土器。
 昔の人にとっては、これが本当の事だったんだよね、すごい。


 モチェ文化の神話の英雄アイ・アパエックの顔。
 中盤の展示は、このアイ・アパエックの冒険? を中心に展開されていくのだが、モチェ文化の神話なんて知っている人の方が少ないだろうし、大丈夫か。

 ……と思っていたら、話そのものはアイ・アパエックが国を救うために海に行っていろんな生物と戦い、その力を身につけるけど最後には死ぬという、古代史に割と良くある話だったので助かった。


 すごくスタイリッシュなトカゲの意匠の耳飾り。欲しい。
 こういうのをグッズにして売ればいいのに。


 カニの鼻飾り。
 多分、上の切れ込み部分を鼻の穴に挟んでいたのではないかと。邪魔そう。


 カニと戦うアイ・アパエック。このあと自分もカニになったりしている。


 力を使い果たして老人の姿になった死ぬ直前のアイ・アパエック。
 ここまでは良くある変身神話なのだが……。


 そのうち唐辛子になったりトウモロコシになったりし始めるのでもう訳が分からない。
 トウモロコシも唐辛子も貴重な食料だったので、そこに神性を与えた形という事なんだろうけれど、そこで変身しなくてもいいじゃないか。


 銀の器。内側の彫刻がすごい。


 インカはこういう写実とデフォルメのバランスが絶妙なのよね。


 まあまあ血なまぐさかったりあからさまに性的だったりする展示もある。
 これは生贄になる直前の捕虜。


 多分生贄の心臓とか血とか実際に入れていた容器。

 最後は皆さんお待ちかねのインカの黄金の展示だった。
 ここが一番混んでて、まあやっぱりそうなるよねって思った。



 これらの黄金は、埋葬されていた王や偉い人の副葬品。
 地位や作った職人の善し悪しが素人でも分かるのが面白い。


 ターコイズのビーズの胸飾り。すごい。


 奥のがカボチャの種をモチーフにした胸飾り。手前のはカエルの首飾り。
 カボチャの種をこういう風にデザインに使うとか、どうやったら思いつくんだろう……。


 キープって今解読されてるんだっけ?
 子供の頃は完全に謎の存在だったけど。

 混んでなければそこそこ面白かったと思う。とりあえず、アイ・アパエックについて詳しくなれた。
 ただ、展示の仕方が独特で、テーマに合わせるために年代や地域、文化をほぼ無視して並べているのがちょっと気になった。
 まあ企画したのが美術館で博物館ではないからという事なんだろうけれど。

○おまけ

 リャマへ変容するアヒルちゃん人形。

今年も蘭がやってきた

 世界らん展に行ってきた。
 寒いし天気も悪いし、こんな日にわざわざランを見に行く酔狂な人も少ないだろうと思ったら、すごい混んでた。
 今年の目玉は、遺伝子操作で作られたブラックライトを当てると光るコチョウランなのだが、展示ブースが1時間ぐらい並びそうな勢いで行列していたのであきらめた。


 すっかりおなじみの背の低いパフィオ。
 最近かなり値が下がってきて、安い物は数千円ぐらいなので、そろそろ手を出せそうな頃合いになってきた。
 来年あたり試してみようかな。


 春蘭も最近いいなと思うんだよね。
 主に鉢が大きいからできないけど。



 毎回毎回、入口に大きなディスプレイを作るので、人がそこで滞留してなかなか入れないということになっていたのだが、さすがに気付いたのか、今回はディスプレイを会場の真ん中に持ってきていた。
 ほとんど人がいないように見えるが、人が写真内に入らなくなる一瞬を待ち続けて撮っただけ。


 青い系カトレア。珍しい。
 カトレアもバラと同じで真っ青というのはなくて、紫色になる物を青系と称している。


 良くこんなにたくさん一度に咲かせたなあ……。


 半透明のきれいな花。
 すごく欲しくて探したら、同じのを売っていたブースがあったので即購入した。
 ……でも落ち着いて良く考えてみたら、数年前にこれ買って枯らしてたわ。


 これもラン。かわいい。


 こういう淡いオレンジの花って意外とないんだよね。きれい。


 花がついている部分だけでゆうに1メートルを超える巨大コチョウラン。
 しかも全部の花の大きさが揃っていて、花びらにシミや傷もないというとんでもないクオリティ。

 そしてまた色々買い込んでしまった。
 なんか今回、常連の出展者がいくつか出していなかったし、ブースの数も減っていた。ディスプレイを会場中心に持ってきたのと、新規にイートインコーナーを設置したのとで、減らさざるを得なかったのかもしれない。

ザ・大絶滅

 国立科学博物館の「大絶滅展」に行ってきましたが、帰ってきて寝てしまったので後追いでアップします。

 11/5に行こうとして、大行列にくじけて帰ってきた大絶滅展。
 通常は17時閉館のところ、金、土は19時まで延長になったので、なら17時近くに行けば空いているかなーと思ってリトライしてきた。
 相変わらず「大変混雑しています」の貼り紙が貼られていた。


 看板や入口パネルの写真を撮るのを忘れたので、これは11/15の時の物。
 でも全く同じだったので問題ない。

 とりあえず、館の外の行列はなかったので思いきって突入したのだが、案の定ごったがえしていて一瞬でいやになった。
 ただ、展示品を十重二十重に取り巻くというほどの状況ではなかったので、これなら何とか見れそうかもと思い直して頑張った。
 隣の近代美術館の印象派展とか、この時間なのにまだ館外までつづら折りの行列してたのに比べれば遙かにまし。きっと、多分。

 この「大絶滅展」は「生命史のビッグファイブ」という副題のとおり、地球の歴史の中で起こった5回の大絶滅に焦点を当てている。5回というのは、4億4000年前の古生代オルドビス紀、3億8000年前の古生代デボン紀、2億5200万年前の中生代ペルム紀、2億1000年前の中生代三畳紀、6,600年前のの中生代白亜紀。白亜紀のは隕石の衝突、鳥以外の恐竜が絶滅と色々派手なので有名だが、それ以外にも4回も生物は絶滅の危機に晒されていた。
 そのどれもが原因は超巨大規模な火山活動と推定されていて、まあ結局の所、そういう事でもない限り、生物の大量絶滅なんてそうそう起こらないということでもある。
 そう考えると、現在進行形でこの数世紀の間に多くの生物を着々と絶滅させつつある人類の脅威度が逆説的にわかったりもする。


 カナダスピス。なんかかぶってたらしい。名前も復元図もかわいい。


 体がどんな造形でも、目がかわいければなんとかなる系。


 アノマロカリス(右)。意外とちっちゃかった。


 並んでいる三葉虫。
 三葉虫は群れを作っていた証拠とされていたけど、最近は、この特徴的な形のせいで、たまたま水流の影響で死骸が集まって同じ方向を向いただけという実験結果もあるらしい。
 この間テレビで見た。


 武装しはじめる三葉虫。
 三葉虫はオルドビス紀からペルム紀の終わりまで、何度も大絶滅を乗り越えて繁栄し続けた種だけど、時代が下るにつれてこんな感じのが出てくる。
 やっぱりいろいろと天敵が多くなったのかな。


 まあデボン紀あたりになるとこんなのも出てきたそうだから、武装したくもなるよね。


 でも最後まで生き残ったのは、こういう何の変哲もないタイプだったらしい。


 みんな大好きサカバンバスピス。
 目が正面に二つついてるって事は、ある程度立体視ができていたっていうこと?


 2メートルを越えるウミサソリ。現代に生きていたら絶対やばいやつ。


「飛び抜けて奇抜な姿」とか言われているシーラカンスの一種類。
 これが現代まで生き残っていたら、シーラカンスに対するイメージはだいぶ違った気がする。


 食べでがありそうな巨大貝。
 岐阜県の金生山では、他の地方のに比べて巨大化した化石が良く見つかるそうだが、なぜなのかは説明がなかった。


 体長2メートル。現代までこんなのが生きてなくて良かった。本当に良かった。


 ペルム紀に存在した我々のご先祖様です(単弓類)。
 なお、恐竜(双弓類・竜弓類)とは近縁だが別の種類になるんだそうな。


 額に光を感知したりするなどの第三の目を持っていたらしい。
 つまり、一部の界隈の皆さんに人気なサードアイ設定って、実はとてつもない先祖返りということ……。


 ここからはしばらく、単弓類、双弓類の二種類の系統が平行して発達していく。
 同じような環境に住んでいたせいか、双方似たような形になってきていた。
 上、恐竜。下、恐竜じゃない。


 左、恐竜じゃない。右、恐竜。


 左、恐竜じゃない(ワニ)。右、恐竜。


 なお、恐竜は頭になんかかわいいのつけてた。


 恐竜が絶滅した後、そのニッチを埋める形で哺乳類が大繁栄を始める。
 なお、その歴史は時代によって「大惨事期」「回復期」「発展期」に分けることができるらしい。
 大惨事期というパワーワード。

 ひとつひとつの大絶滅の特徴や、その後に与えた影響などが分かりやすく提示してあって、意外と見応えがあった。混雑にげんなりしながらも結局2時間かけて見てしまったので、混んでなければもっといたかも。
 ただ、照明がケースの真上から当てられている事が多く、そのせいでガラスに照明が反射して見づらい展示も結構あった。これは何とかしてほしい。
 それから、図録はもっとシンプルな装丁でいい。重いし箔押しなんて後ではげるので。
 あと、展示の前に陣取って延々と感想や蘊蓄を延べあうカップルや友達連れ、本当に邪魔。

雪、雪、雨、おまけで善光寺

 11/20、21と立山に行ってきたので、後追いでアップします。

 立山2日目の朝は、大雪だった。
 朝4時頃に目が覚めた時、窓を雪が叩く音がサーッ、サーッと聞こえていたので、結構降っていると思いながら寝直したのだが、その後再度起きても朝食を済ませても、一向に止む気配がない。


 外に出てみたらこの通り。


 この場所はホテルが風よけになっているのでそれほど大変には見えないが、ちょっとホテルの陰から出ると本格吹雪。
 なお、すでにホテルの窓の多くは、すでにこんな風に板張りでふさがれている。
 客室も実際に客を泊めているのは実質2フロア(通常客室1階分+最上階スイート)だけで、着々と10日後のシーズン終了に備えて準備している感じ。


 なんだか雪の結晶が細長い。初めて見た。
 調べたら、すごく寒い所の結晶はこうなりがちらしい。


 でも扇沢からの各種交通機関の運行が始まると、続々と冬山装備の人達がやって来ては、どこかを目指して出発していく。
 室堂駅も、そんな人達で割とごったがえしてる。
 まあ、天気が悪いからやーめた、帰ろうとなれる立地ではないのも確かだけど、皆さんすごいなあ。
 そういえばこの積雪の中、キャリーを引っ張ってどこかの山荘から戻ってきた猛者もいたわ。

 本当は、朝9時頃からまた外の散策が予定されていたんだけど、この天気では素人さんは危険ということで、中止になった。
 出発は12時頃なので、それまで部屋やラウンジで、雪を眺めたり珈琲を飲んだり、五月雨式に買い物したりとだらだら過ごしてしまった。
 なんか、旅行というととにかく朝早く起きて目的地に向けて出発、というのに慣れているので、こんな風に余裕がありまくると逆に落ち着かない。


 そんなわけで、少し早い昼ご飯を食べたら下界に帰投。
 なお、扇沢方面はどの乗り物も通常運転だが、反対側の立山駅までのバス路線は終日運休になってしまった。


 大観峰もこの通りの大雪。


 黒部平も大雪。
 でも標高が低いせいか、室堂の雪よりいくらか大粒で水分が多い感じ。

 この後は写真を撮る余裕がなかったのだが、黒部ダムはみぞれ、扇沢は雨と、すごく分かりやすく標高によって降るものが違ってくるのが面白かった。
 そしてバスで信濃大町あたりまで降りると、もう完全に晴れていた。
 この後はもう長野駅に出て新幹線に乗って帰るだけなのだが、乗り継ぎが予定よりうまくいったとかで、長野駅で1時間半ほど自由時間ができた。
 そういえばここから善光寺が近かったな。
 やるか、善光寺タイムアタック。


 やった。
 往復とも丁度バスが来て乗れたので、実質1時間もかからずお参り終了。
 もっとも、御朱印とか参道の店とか覗く余裕とかは全くなかったし、バスを降りてからお堂までのだらだら坂を全力の早足で歩く事になって非常にきつかったけど。

 やっぱり泊まるといろいろ経験できて楽しいわ。
 ほんと、ホテル立山が閉まるのが惜しまれる。 

立山の雪見

 11/20、21と立山に行ってきたので、後追いでアップします。

 室堂にあるホテル立山は、来年8月末で営業を終了する(レストランや売店は営業を継続するらしい)。まあ星野リゾートに買収されたので、多分内部を星野テイストなオシャレホテルに改装してから数年後に再開するのだろうが、どういう事になるかはまだ分からない。
 実は立山はおひとりさまが大変しづらい所で、大きな所は2名からしか予約できないし、それ以外の施設や山小屋は相部屋か、本来複数人用の個室がたまたま空いていればの条件付きになる。なので、おひとりさまで泊まろうと思うと、ツアー参加の一択になってしまうのだ(もうちょっと標高が低い場所で良ければ、弥陀ヶ原に泊まるやはりツアーがある)。
 そして、ホテル立山がなくなる来年からはそれもできなくなる。
 ここ数年、冬になるとどこかに雪を見に行くのが癖になっているが、ならば今回は立山に見に行こう、となった次第。


 今回登るのは扇沢から。長野駅からバスではるばる向かうと、こんな風に立山(後立山連峰)が見えてくる。
 手前では赤や緑の鮮やかな紅葉が盛りなのに、遠くには雪で真っ白になった山脈が連なる姿は独特の雰囲気があって、昔の人にはまさにあの山々は別の世界、異次元の世界に見えていたんだろうなあなどとちょっと思ったりする。


 扇沢から電気バスで黒部ダムへ。ここもすでに雪が積もってた。


 そして、観光放水のシーズンは10月で終わったはずなのに、まだ放水していた。
 何か整備か管理の都合かと思ったのだが、話を聞くとバルブが壊れて止められないらしい。
 確かに、後でライブカメラ見たら夜も放水しっぱなしになってる。


 風向きの関係で放水のしぶきがダムの上まで吹き上げられて、歩いているだけなのにびしょ濡れになる。
 そして見事な虹が見える。


 雪の山を背景に放水するダムと虹という珍しい風景。


 ロープウェー乗り場の黒部平もこんな感じ。
 そしてどこにでもいるおおはしゃぎの中国人の団体。政府から日本に行くなって言われてるんじゃないのか。


 ロープウェーの窓から。下に見える湖は黒部湖。
 季節的にはすでにオフシーズンなので、乗り物はどれもかつて見たことがないほど空いている。どれに乗っても座れるし、どれに乗っても撮りたい所から写真が撮れる。
 何この幸せ。


 電気バスの通路だって、何も遮る物なく撮影できちゃう。


 すれ違いまーす。


 室堂に到着すると、完全な銀世界だった。
 ホテルの駐車場のあたりで積雪1.3メートルというから、多分もっと積もっていると思う。山なんて稜線が全部なだらかなラインになっちゃってるし。
 室堂周辺は、普段は散策ルート以外は山植物の保護のために立ち入り禁止になっているのだが、植物が完全に雪に埋もれて踏み荒らされる心配がなくなったので、好きな所を歩き放題。
 ただ、パウダースノーなので、新雪の場所を歩くと足が埋まって脱出困難になる。なので結局みんな前の人の踏み跡をたどって、同じ所を歩く事になる。


 雄山山頂の神社と社務所。シーズン時には神主さんや巫女さんが常駐しているそうだが、もちろん今は誰もいない。


 山の稜線の向こうに沈む夕日。手前の雪についているのはスキー跡。
 バックカントリースキーやスノボをやりに来ている人が結構多くて、山に積もっている雪にもよく見るとスキーの跡がたくさんついている。
 上に行くのは当然冬山登山。数時間かけて登って、降りてくるのは10分ぐらいなんだそうな。


 完全に凍ったみくりが池。下の方まで行くのは安全上不可だった。
 なおライチョウは見れなかった。もう多くが雪を避けて標高が低い場所に移動してしまっているらしい。


 残照を受けて、雪が段々赤く色づいてくる。


 バラ色に染まる山。
 これが見れるのは本当に数分程度で、この後はあっという間に暗くなる。


 麓の街明かりも見えてきた。

 この日は新月で、夜になれば星も見れる予定だったのだが、昼間これだけ晴れていたのに日が暮れた途端に空が雲に覆われてしまった。
 それでも諦めきれずに時々外を覗いていたのだが、夜半頃からはとうとう雪が降り始めた。
 もっとも、晴れていても、気温は氷点下10度を越えて下がるの上に、観測場所は明かりが何一つなく危険なため、外にいられるのはせいぜい10分程度らしい。
 まあ、夏に見えてはいるので、それはそれでいいかな。