ヴェルニーさんの足跡

 よこすか軍港めぐりの「日本の近代化体感ツアー」に行ってきた。
 軍港めぐりに小栗上野介の時代の歴史をちょっと重ね合わせ、ついでに明治初期に横須賀が受けたフランスの影響について簡単、地元の歴史研究家の人から話を聞き、最後にホテルでフランスと横須賀を融合させたコロッケ……もとい、クロケット・ドゥ・ポムドテール・オ・キュリを食べて終了というもの。
 ちなみに歴史研究家の人は、プロフィール見たら人間様が行っていた小学校の指定教科書購入書店の親父だった。
 しめて3,980円。何というか、いつも思うんだけど、寡占状態だからぼったくりし放題だよね。
 そろそろ灰色のお船分が欠乏してきてたから行っちゃうけど。

 もらったパンフ類。
 なぜJAMSTECのパンフまであるのか謎。

 週間予報では曇りで気温も低そうだったので心配していたが、良く晴れた。
 左に『ひゅうが』。右にエンジンを吹かして何かやってる潜水艦と米軍の駆逐艦2隻。

 これが軍港めぐりの船。一応正面顔を撮ってみた。
 ちなみに参加しているのはお年寄りの夫婦かひとりで来たおじいちゃんばかり。
 やっぱ「歴女」ブームなんて嘘だね、うん。

 左:『マクキャンベル』と『フィッツジェラルド』。親分の『ジョージ・ワシントン』が大規模整備中なので駆逐艦も皆暇そう。
 右:真ん中の赤レンガの建物は、ドライドックと並んで基地内に唯一残る明治期の建築物なんだって。
 ちなみに米軍は司令部を始め、結構旧日本海軍時代の建物をそのまま使い回ししているので、見学に行くと時々「あれは『信濃』の資材を入れてた倉庫です」なんて言われてびっくりしたりする。
 いろいろあるとは思うけど、米軍が使っているから、こういった歴史的建造物がそのまま残されてきたという一面は確かにあると思う。

 いつものクルーズは、米軍基地に添って港の外に出、Uターンして長浦港に入って堀割を通って帰ってくるのだが、今日は逆らしく、まず堀割に向かった。

 でも堀割を出るとすぐに外海へ向けて方向転換。『さわゆき』と『うらが』を横目に外海へ向かう。大正以前に建設されたと言われる長浦港のガントリークレーンはスルーされた。
 あれも結構な歴史的建築物だって聞いたけど、明治でない物は対象外なのかな。

 そのまま船はまっしぐらに直進。追浜の貝山(地下にとにかく巨大な旧海軍航空隊司令部壕がある)、日産追浜工場(海軍航空隊跡地)、夏島(夏島貝塚がある)、野島(明治憲法起草の地)を歴史研究家の人の説明つきで沖から眺めて最後は三井住友造船所までやってきた。
 いつものクルーズではここまで来ない。この時間を稼ぐために長浦港をショートカットしたんだったらしい。
 左:組み立て中の船。左側の三角形のは多分バウ。
 右:こっちは艤装中の船。スクリューが青色なのは珍しいんだって。

 で、Uターンしていつものジョージさん。


 艦いろいろ。
 これでクルーズは終わり。
 次に近くのメルキュールホテルに移動して、研究家の人から造船所が出来たことによって横須賀にもたらされたフランスの影響についての話を聞き、コロッケ……もとい、クロケット・ドゥ・ポムドテール・オ・キュリを食べる。

 メルキュールホテル20階のレストランから。なんだかすごく新鮮な風景。

 左:意味もなくテーブルセッティングを写してみた。
 右:メニュー。フランス風の割にはポタージュとコロッケとパンしかない。さらに飲み物は別料金で、紅茶1杯500円したりする。

 左:本日のポタージュ。カボチャだった。
 右:クロケット・ドゥ・ポムドテール・オ・キュリ。早い話がカレー味のポテトコロッケ。まあ普通においしいけど、。大きさを見れば分かるとおり全然足りないので、パンをおかわりしてお腹一杯にした。
 あと、ここのホテルはなんかスタッフの手際が悪い。
 ポタージュを皿に注ぐときこぼしたり、客席の一部に皆で集中してしまい、全体に目配りができる人がいなくて手を上げても気づいてもらえなかったり。
 紅茶に500円取るランクのホテルとはちょっと思いにくい。
 しかも紅茶は多分トワイニングか日東だし。
 うーん、面白かったといえば面白かったような、つまんなかったといえばつまんなかったような、妙な気分だった。
 ただ、確実に言える事は、3,980円は高いということ。
○おまけ

 三角形になってた鳩。
 鳥インフルエンザがはやっているので、インコどものことを考えてあまり野鳥には近付かないでおいた。

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