田浦でくりはまにお別れ

 試験艦『くりはま』の自衛艦旗返納行事に行ってきた。
 海自の艦が役目を終えて引退するにあたって、掲げることで国際法上「軍艦」としての権限を保障される自衛艦旗を基地の総監に返すのがこの返納式。
『くりはま』は常駐してるのが吉倉岸壁ではなく、京急田浦から歩いて15分の船越岸壁なので、返納行事もそこで行われた。
 結構行くの大変なんだよね、船越って……。

 左:『くりはま』正面顔。
 右:『くりはま』のお尻。返納行事が始まる前なのでまだ自衛艦旗を掲げているが、艦内の機材とかはすでに陸揚げされたらしくて吃水が上がってる。

 隣の岸壁の『ちよだ』。
 真横って割とありそうで撮れない。

 メッセージを掲げている中の人。
 元乗員かな?
 返納式は本当に内輪の行事なので、進行はとっても簡単。
 来賓紹介→自衛隊旗降下→総監に返却→総監訓示→乗員退艦→艦長退艦で終了。この間約15分。

 君が代に合わせて自衛艦旗を降ろしていく。

 きちんと畳んで……(この時下につけてはいけない)。

 副長(多分)に渡す。

 さらに副長から艦長に渡す。
 この後艦長が総監に渡して終了。

 左:乗員退艦。
 右:いちばん最後に艦長が退艦。岸壁に整列して総監に退艦完了を報告して終わり。
 この後『くりはま』がどうなるかというと「買い手がつけばスクラップとして解体される」とのことだった。
 実は船は「リサイクルの優等生」と言われるぐらい再利用率が高いらしいのだが、こういう特殊な物はなかなか厳しいんだろうか。

 で、行事が終わると、議員とか偉い人以外のゲストは完全放置されるのが海自。
 今日もやっぱり完全放置されたので、ひとしきり写真を撮ったりして楽しんできた。
 もちろん変な所に行けば注意されるし、基地への出入りそのものはチェックされているので長時間出た形跡がなければ捜索されてしまうので、フリーダムタイムはほどほどに。

 輸送艇2号の正面顔。

 自衛艦ではなくなった『くりはま』の正面顔。
『くりはま』の生涯は32年。
 長いのか短いのか分からないけど、見る限りではそんなに古いようにも見えず、まだまだいけそうではあった。
 自衛隊の艦は民間に転用できないからちょっとかわいそうだね。

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