千歳に移動して、第7師団創立57周年記念行事公開予行を見た後、空自の千歳基地を見学して帰ってきた。
第7師団は、日本で唯一、普通科(歩兵)連隊ひとつに戦車連隊4つと、歩兵ではなく戦車をメインに編成されている師団。
戦車以外にも砲車とか装甲車とか、持っている車両の数は全部で400両にもなるそうな。
さすがに400両全部は出てこないにしても、数百両が観閲パレードしたり模擬戦闘したりすることになるらしい。
天気予報では晴れのち雨とのことだったのだが、どう見ても雨なんか降りそうにないこのピーカンっぷり。
気温もぐんぐん上昇し、長袖の迷彩服に手袋、ブーツ、ヘルメットの中の人の中には、熱中症で倒れちゃう人もいた。
ちなみに隣が新千歳空港なので、上空には脚を出した着陸寸前の飛行機が結構飛んでくる。
左:国旗入場。
右:司令の閲兵。
議員の挨拶。でも予行なので例によって胸に札を下げたニセモノの人が「挨拶始め……終わり」とやるだけ。
というわけで演説はすっとばして観閲準備に入った。
オートバイの偵察部隊を先頭に、観閲のために退場にかかる。
車両が通るたびに段々土埃がひどくなっていく。
左:空自のF-15がお祝いに来てくれた。
右:土埃と排ガスでもはや煙幕状態。幸い風向きが良かったからいいようなものの、下手をすれば頭からこれをかぶる羽目になるところだった。
でもこのまま観閲をやったら大変なことになる予感がするのか、観閲準備の間、大規模な水まき部隊が出動してきた。
科学防護車とか給水車とか、とにかく「水をまけるような機能」を持っている車が総動員されている。
地面泥沼状態。
というわけで、地面もほどよくべしゃべしゃになったところで観閲開始。
撮っているうちに何が何だか分からなくなったので、とりあえず写真を羅列。
観閲が終わると今度は模擬戦闘展示になる。
設定としては、敵に陣地を占領された!→空から偵察→地上から偵察→陣地奪還の戦闘→一旦追い払うが敵が逆撃→徹底的に追いつめて終了という感じ。
その前にまた水まき。
まいてる間音楽隊が演奏してくれる。
木立の奥では車両が模擬戦闘の準備中。
そして上空をのんびり飛ぶANA。
水まきの一方、「敵」役の車両が土煙を上げて陣地を占領中。
そして上空を行事に関係なく横切る空自のC-1。
状況開始。
左:敵機JALを警戒する偵察ヘリ(嘘)。
右:超低空から敵の様子を偵察する。
偵察ヘリの援護を受けながら、今度はバイクの偵察部隊を載せたヘリが着陸。
ところで彼らはなぜ常に跳ぶのか。
バイクを盾代わりに状況を報告する地上偵察部隊。
左:ジャンプ台を片付ける隊員の奥から、偵察隊の連絡を受けて戦車部隊がやってくる。
右:砲撃しつつ敵陣地に突入しようとするが……。
左:地雷を踏んで戦車が動けなくなったため、レッカー車が出動。
右:戦車の回収を支援するため、後方から自走砲たちが一斉射撃で牽制する。
そして、地雷原を回避するための架橋をするべく、華麗なドリフトで架橋車が登場。
土煙を上げて全力疾走する架橋車なんて初めて見た。
左:敵がヘリを投入してきたため、自走対空機関砲で応戦。
右:その奥で黙々と橋を作る架橋車。
左:偵察ヘリに守られながらレッカー車に引かれて後退する戦車。
右:橋だけ残して去っていく架橋車。
左:懸念の戦車回収が終わったので、一気に突撃をかける戦車部隊。実はこの前に地雷処理車が地雷処理を済ませているのだが撮り損ねた。
右:でも巻き上がる土埃のために、何がどうなっているのかさっぱり分からない。
一旦追い払った敵がやや奥で再度攻撃を始めたので、強行突入する歩兵が輸送車からヘリに乗り換える。
左:前の戦車の土煙を浴びまくる後続の戦車。前見えてるんだろうか?
右:歩兵を降ろした輸送車がフレアを散布。
フレアをバックに砲撃しながら突入していく戦車。
全く見えないけど、今度こそ敵を完全に追い払うのに成功した模様。
これで模擬戦闘は終了。
やっている事は総火演と大体同じだが、戦車の牽引とか架橋とか、総火演では見れないようなものが面白かった。
そしてこの後は千歳基地に移動。基地でご飯を食べてF-15と救難隊と政府専用機を見学することになる。
格納庫のF-15。
コックピットに座らせてもらった。
いつも仲良し救難コンビ。
今日も一緒に並んでいた。
そして、新千歳空港内にある政府専用機の格納庫へ。
……が、専用機は野田という、日本の代表者のつもりでいる人が、島サミットとかいうのに出たがって乗っていってしまったので格納庫だけの見学。
B747が2機いっぺんに入る巨大さ。
古くなった椅子をこの間新しいのに変えたので、古いのを展示してあった。
貴賓室のソファ。
天皇陛下も座ったのかも。
実物はなかったけど模型はあった。
これで全部の日程は終了。
そのまま新千歳空港に移動して返って来た。
また来るかは分からないけど、面白かったよ北海道。
千歳からこんにちは
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