自衛隊クラシック

 これに行ってきた。

 毎年恒例の横須賀音楽隊定期演奏会。
 年1回だから、47回ということは47年間もやってるわけか。

 演奏中は撮影禁止なのでいつもこんな写真しかアップできない。
 今回は各地方隊の委嘱曲特集。
 委嘱曲というのは、各地方隊音楽隊の依頼で民間の作曲家が作った曲のこと。伊藤康英が佐世保音楽隊の依頼で作曲し、後に管弦楽に編曲された「吹奏楽のための交響詩『ぐるりよざ』」が有名(らしい。知らなかった)。この「ぐるりよざ」を含め、同じ伊藤康英の「吹奏楽のための叙情的『祭』」(大湊音楽隊向け)、小長谷宗一「吹奏楽のための組曲『ヨコスカの海と風』」(横須賀音楽隊向け)などなど。
 毎回この演奏会は演奏曲目の格調が高すぎて、特に前半が睡魔との戦いになるのだが、今回はわかりやすい曲ばかりだったせいか寝ないでちゃんと聞けた。「ぐるりよざ」は確かに有名になるだけあって圧巻で、この後に続いた若手の作曲家たちの曲が明らかに聞き劣りしたのがちょっと気の毒だった。
 というか、はっきり言うと、若手の作曲家の人たちの音楽って、技巧に凝ったり音をがちゃがちゃ重ねることには熱心だけど、メロディラインとか耳への響き方をあまり考えてないので、音が優しくなくて聞きづらかった。
「ヨコスカの海と風」は、横須賀地方隊開隊60周年ということで委嘱された曲なんだけど、第1楽章の「軍艦」はともかく(これは良かった)、横須賀に関連のある曲を並べたといいつつ良くわからない第2楽章「歌」となぜこれが題材なのかわからない第3楽章「ドブ板通り」は微妙。
 あと、横須賀市には市制75周年記念に作られた「組曲『横須賀』」というがあるので、タイトルがかぶっちゃうのはどうなのかと思う。

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