大地震の訓練

 朝霞駐屯地の自衛隊統合防災演習を見てきた。
 去年もやってて産経新聞がガセ記事流したりしてた奴ね。
 そういえば、あの件に関しては人間様も産経に問い合わせしたんだけど、とうとう返事来なかったなあ。
 それはさておき。
 これは毎年統合幕僚監部がやっている大震災を想定したシミュレーション演習。
 救助活動の中心になる陸自をメインに、海自、空自も含んだ大規模なもので、去年は首都直下型地震を想定していたが、今年のテーマは今をときめく南海トラフ巨大地震。
 演習規模も、去年の関東近辺から東海、中部、九州までを含む地域の自衛隊を動員する形(といってもシミュレータ上でだけだけど)に一気にパワーアップしている。

 今回の想定条件。
 いろいろと破壊的。
“地震発生”は7/1。その後次々と発生する状況と対応を、実時間単位で5日間、昼夜ぶっ続けでやり続けるという、なかなかハードな演習なのだが、中の人は「屋根のある所で寝られるんですから全然楽です」と言っていた。
 ……なるほど。

 状況の発生は、主にシミュレーション専用のコンピュータを使って行う。
 コンピュータが提示する状況に対して、各地から集まった災害派遣部隊役の隊員(実際にその部隊から来て訓練に参加している)が対応を入力すると、その結果と新しい情報をコンピュータが返してくるという、まあ完全にシミュレーションゲーム的な感じ。
 なので演習の風景は、迷彩服着た隊員が端末相手に状況を確認したり打ち合わせをしたりとか、延々こんな感じのものが続く。

 演習の結果をフィードバックするための会議。
 当然だけどすごい真剣。
 陸自というと銃持って匍匐前進したり戦車や火砲が火を噴いたりとか、肉体労働っぽいイメージが強いけど、一般に見えないところでこういうインテリジェンスな訓練もがっつりやっているのだった。

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