東北縦断の旅・松島編

 というわけで、戻ってきたので改めてアップします。
 21日から23日まで、オピニオンリーダー研修で東北縦断してきた。
 21日は仙台の陸自仙台駐屯地と空自松島駐屯地。どっちも東日本大震災で大きな被害を受けた所。
 ちなみにこのラインナップは海自の基地モニターで2009年に行った時と同じ。
 2009年3月4日
 2009年3月5日

 仙台駐屯地。
 被害からの復旧はほぼ終わっているが、見えない基礎の部分がやられている建物が後で分かったりとかして、まだ一部工事継続中。

 震災で倒壊、再建されたチャペル。
 なぜ駐屯地内にチャペルがあるのかという、ここは戦前陸軍基地で、戦後一時期米軍が使っていたから。
 ちなみに結婚式が挙げられるかどうかは不明。

 倉庫で見つかって磨き直されたという年代物の鐘。
 すごくいい音がする。もちろん音は全然違うけど、お寺の鐘と響きの感じが似ている気がする。
 ここで駐屯地の概要や震災の時の話などを聞いて、お昼ご飯を食べて(専門用語で体験喫食という)仙台基地へ。
 仙台基地ではブルーインパルスが飛んでくれる予定だったんだけど……。

 雨でーす。
 壁にちょこっと書いてあるのは、津波が到達した高さ。
 でも津波の痕跡そのものは、泥水の跡みたいな小さな物も含めて全くなくなっている。
 唯一、汚れて窓が完全になくなった状態で放置されている古い小さな倉庫みたいな建物があったぐらい。

 思わず普通に見てしまうぐらい2009年の時と変わってないが、実は全部一旦津波にのまれているのだった。

 しかし、倉庫の中のブルーインパルスを一生に2度も見ることになるとは思わなかったぞ。

 正面顔。

 おしり(はぁと)。

 増槽
 前は触っちゃ駄目と言われたけど、今回は触り放題だったので、調子に乗って翼に肘をついた写真とか撮ってきた。
 絶対載せられないけど。
 なお、前に行った時に1機だけ格納庫にあったT-2ブルーインパルスが今回なくなっていたので、津波で駄目になったのか聞いてみたら、残っていて別の場所に保管されているということだった。 

 現在、ブルーインパルスと近くにある救難機の格納庫エリアは、こんな風に土盛りでかさ上げされている。これで10メートルぐらいの津波が来ても大丈夫らしい。
 場所は全く変わっていないので、どうやってやったのか質問してみたら、ブルーインパルスの格納庫は、まず屋外整備エリアに盛り土をして、そこに格納庫を家引きという方法でまるっと一時移動、盛り土後元の場所に戻す、救難機のほうはシンプルに盛り土をした後に新しい格納庫を建てるという方法だった。

 そしていつもの救難コンビ。
 格納庫も仲良く一緒。

 左:U-125Aの中、後ろ側。
 右:コクピット側。

 機体用シャワールーム。海上を低空飛行すると塩がつくので、これで洗い流すそうな。
 天井と床の格子からシャワーが吹き出てくる。奥の白いのはシャワーカーテン(本当)。
 これで見学はおしまい。
 基地のまわりも見る限りは普通に戻っているようだったけど、家や店舗が全部真新しいのがやっぱり普通と違う。
 バスでホテルに行く途中、津波が来た沿岸部を通ったが、海に近づくほど草の生えた空き地が増えていって、海沿いになると全く建物がなく、あったと思うと津波にやられたまま放置されたものだったりする。
 さすがに当時の生々しさはなくなっているが、一体どれだけの物が失われたのかというのを目の当たりにする思いだった。
○おまけ

 松島基地で売っていたブルー制服のくまモン。
 もはや熊本関係なくなってるな。

 200円のあたりつきオリジナルガチャガチャをやったら……。

 ブルーインパルスの生写真(ケース入り)が当たってしまった……。

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