百里基地で航空観閲式(の予行)でしたが、力尽きたので明日アップします。
復活しました。
というわけで航空観閲式の予行に行ってきた。
今年は空自が開設60周年記念ということで、航空観閲式はそのアニバーサリーも兼ねている。
ちなみにチケットやパンフレットを見ると、予行ではなく「事前公開」と表記されている。
実際予行なんだし、別に「予行」でいいじゃんと思うのだが、それはそれで大人の事情があるのだろう。
百里は朝から雲ひとつないお天気。
VIP輸送のチヌークがさかんに行ったり来たりしている。
かっこいい消防車も走っているが、特に何かあったわけではない。
ずらりと並んだ陸海空展示機を背景に、始まるまでの間の暇つぶしに音楽隊が演奏。
良く見たら海自の飛行艇が展示されていないのに気付いた。
2010年からここは茨城空港にもなっているので、スカイマークなんかもたまに降りてくる。
というか、スカイマークしか降りてこない。
隊員入場。
受閲位置は展示機の前のはずなのに、なぜか奥を行進する一団を発見。見ているとC-130の中に入っていった。
なんだろうと思っていたが、この謎は後で解けることになる。
陸自の観閲式だと数千人がずらりと並ぶが、空自は控えめ。
それでもちゃんと陸海空三自衛隊を揃えている。
空自の飛行機をバックに海自旗を翻して立つ海自部隊。
そして飛んでくる偉い人ヘリ。本番ではこれに総理が乗って来るが、今回はなんとか政務官という人だった。
ヘリから降りる時に大きな板を持ち上げているが、何だろう。防弾?
まさかレフ板てことはないだろうし。
慰霊飛行のために飛び立っていくF15。
空自移動部隊(パトリオット部隊)と陸自のOH1とスカイマーク。
過疎路線と聞いていたが、意外と頻繁に離着陸している。しかも総理(役のなんとか政務官)の栄誉礼中に離陸とか演説中に離陸とか、絶妙のタイミングで邪魔していく。
儀仗隊。この後、海自の歌姫由佳莉ちゃんがアカペラで国歌を独唱。音楽隊の演奏しか聞いたことがなかったので新鮮だった。
というかパンツバージョンの音楽隊の正装してる由佳莉ちゃん初めて見た。
慰霊飛行。
4機のF15が登場。そのうち1機が編隊を離れて空高く昇っていく。この1機が殉職者を表している。
慰霊飛行が終わると、陸自を先頭に観閲飛行開始。
政府専用機(尾翼に日の丸がある旅客機)が飛んだのがテンション上がった。
巡閲。
巡閲とは早い話が閲兵なので、見る側もいかめしい顔をしてやるのが普通なのだが、このなんとか政務官、やたらニコニコして観客に手を振ったりしている。
「予行」ではなく「事前公開」だからだろうか?
さらにこの後、観閲官訓示と執行者の航空総体司令官(自衛艦隊司令官みたいなもの、だと思う、多分)の訓示があったのだが、「訓示始め……終わり」の予行でおなじみのパターンではなく、ちゃんと話をしていた。
もっともどちらも訓示ではなくご来場の皆さんへフレンドリーにご挨拶みたいな感じだったけど。
そして雲ひとつない天気の下、太陽に容赦なく照らされて倒れる自衛官が続出。ちなみに一番倒れていたのは海自だった。
隊員入場の時、C130に入っていった謎の一団があったが、実はC130はこういう時のための救護所になっていたのだった。
隊員が倒れると、C130から即介護要員2名と交代要員1名が列を組んで駆け足で現場に駆けつける。そして介護要員は倒れた隊員を支えてC130に引き上げ、交代要員が代わりに列に加わって並ぶ。
倒れた隊員と交代の隊員はちゃんとマッチングされていて、陸自隊員が倒れると陸自の交代要員が、海自が倒れると海自の交代要員が、女性隊員が倒れると女性の交代要員が出てくる。空自は遠くて見えなかったが、多分同じだと思う。
隊員が退場する時に交代要員(と倒れた人)も一緒に退場していったが、陸海空の男女隊員はもちろん、パトリオット部隊や音楽隊、旗手の交代要員まで揃えていたのには驚いた。
……まあ、誰が倒れるかなんて分からないもんね。
というわけで巡閲が終わり、退場する隊員たち。
そして間髪入れず空自移動部隊の展示行進が即始まる。
左:パトリオットミサイル。
右:二つ折りになって運ばれているレーダーアンテナなのだが、あまりにも意外なたたまれ方をしていたのでみんな正体がわからず「?」となっていた。
去っていく地上部隊。
次が航空機の地上滑走展示。これ大好き。
まず入ってきたのはF15。
増槽からミサイルからフル装備でエプロンをしずしずと進むF15。いつ見てもシュールな風景だ……。
背中のエアブレーキをぴょこっと開くのが観閲官に対する敬礼。
F2。
F2はお尻にあるエアブレーキをぴょこっと開いて敬礼。
F4はエアブレーキがないので敬礼ができない。多分パイロットが敬礼してるんだと思う。
F15が2機でスクランブル発進からミサイル投下まで飛行展示。
結構長いことやったのだが速すぎてカメラが追いつかなかった。
岐阜基地の試作機C1(銀色で鼻先のピトー管がとっても長い)にエスコートされて飛んできた次期輸送機(試作中)XC2。
導入がまだ2年も先の試作機をわざわざ飛ばすあたり、すごいやる気満々な感じ。
なんというか……地上で見ると普通なんだけど、飛んでいるとバルジの張り出しのせいでとってもかっこわるい……。
そしてみんな大好きブルーインパルス。
いい天気だからフルプログラムやるのかと期待していたのだが、やけに短く終わってしまった。
なんでだろうと思っていたら……。
ラストを飾ったのは空自渾身の20機のT4による「60」の飛行機文字。
きっちりこの編隊を組んだまま空の端から端まで飛んでいった。
政府専用機とかXC2とか60飛行機文字とか、ちょっと変わったのが見れて面白かった。
でももうちょっと飛んでくれたら良かったのにな。航空祭じゃないから仕方ないか。
○おまけ
記念写真を撮る各国の海軍の中の人たち。海軍の制服は各国大体共通なのでみんな同じに見えるが、良く見ると少しずつ違っている。
それはいいのだが、まだ観閲官の退場前だぞ。
百里で60周年記念見てきた
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