押し文鳥

 白い子が人間様の手に乗ると、いずももすぐにやってくる。

 そして段々指先のほうに追いやられていく白い子。
 ここでもう一方の手を出すと、白い子は逃げるようにそっちに飛び乗ってくるのだが、いずもがまたすぐあとに続き、地味にせめぎあった挙げ句また白い子がじりじり押されて手のひらから追い出されていく。
 いずもが意地悪をしているのか、それとも単にぴったりくっつきたいだけなのに白い子がパワー負けして押し出されていくのか、いまいち分からない。

 離れているとこうやって気にするので、嫌いなわけではないと思うのだが。
 もっとも相手がくらまでも気にするからな、この鳥。

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