トルコの音楽聴いてきた

 トルコのオスマン軍楽隊(メフテル)の演奏会に行ってきた。
 メフテルはブラスバンドの遠い原型で、オスマン・トルコがヨーロッパを蹂躙した時、一緒にいたメフテルを見たヨーロッパ人がまねをしたのに始まったらしい。
 当時、オスマンの勇猛さはヨーロッパ中にとどろいていて、オスマン帝国軍を象徴するこの音楽が聞こえてきただけでみんな恐怖したという話を見たことがあるが、一方でちゃっかり真似をして自分たちに取り入れていたというのがなんだか面白い。
 今回は海自の音楽隊も共演するので、遠い先祖と子孫が一堂に会したと言える……のかもしれない。

 エルトゥールル号遭難事件125周年記念事業の一環。
 あの、1890年に日本人が難破したトルコの軍艦を助けて国に送り届けたら、1985年のイラン・イラク戦争の時に、トルコが恩返しといってイランに取り残された日本人を救出してくれた奴ね。
 この演奏会は事前に申し込んで座席指定番号を受け取っておき、当日入場時にその番号を見せて入場料を払う(1000円)という方式になっている。
 あらかじめ座席は決まっているし、急いで行くこともないだろうと思っていたのだが、現地について驚いた。

 なんじゃこりゃ。
 一体どうしてこうなったのか、すでに開場しているというのに100人以上が並んでいる。
 開演10分前になっても全く列が進まない。何か致命的な事が起こっているらしいが、人間様が並んでいる位置からは分からない。
 そしてとうとう、普通に受け付け作業をする事をあきらめたらしく、係員が入り口でタッパを持って待機、入場者はその中に1000円を入れて流れ作業的に入っていくという、バザーみたいな事になっていた。
 それに伴い、開演も30分近く遅れることになる。

 演目。
 メフテルの曲数が多いが、1曲1曲が短い。

 中央が海自、周囲に並ぶのがメフテル。
 動画は撮影不可だが、フラッシュを炊かなければ写真はOKだった。
 内容だが、第3部の共演が圧巻だった。
 お互いが相手に負けじと気合いを入れまくるので、ものすごい迫力のある演奏になってた。めったに聞けないものが聞けた感じ。
 あと、指揮者がメフテル側だったので、絵的にすごいシュールなものになっていた。
 プログラムに「ジェッディン・デデン」の歌詞がカタカナのルビつきで載っていて、それを見ながら会場の皆さんも一緒に歌いましょうとか無茶ぶりされたけど。

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