一人掻き

 五十鈴がこんな格好で動かなくなっていた。

「…………」
 どうやら巣で頭を掻いてうっとりしているらしい。
 五十鈴は文鳥にしては身体に触られるのが嫌いで、頭を掻いてやろうとしても嫌がって避けるのだが、やっぱり掻きたいとは思っていたらしい。
 しかしインコでもないのに良くそんな方法思いついたね。

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