恒例の箱根観光してきた

 20日分をアップした直後に睡魔に負けたため、21日分を後から上げています。
*イナゴのアップ写真があるので、それ系が嫌いな方はご注意ください。
 というわけで、毎回恒例になりつつある総火演後の箱根観光。
 ガラスの森美術館は6月に行っちゃったので、今回は違う所を回ってみた。
 10時ぐらいについたら雲行きが怪しかったので、屋根のあるところを中心に行こうと思っていたのだが、強羅公園で6月にできなかった吹きガラス体験をしていたら晴れてきた。
 なので湿性花園に急遽予定を変更する。

 というわけで湿性花園。
 2万年ほど前にあった湖が干上がって形成された湿地帯というから、漠然と北海道の湿原みたいに葦とかが生えてる中を木道でとことこ歩いて行くのを想像していたら、なんか違った。

 普通の山野草園みたいな感じ。
 木陰で涼しくて散歩にはいいのだが、来た時期が悪かったらしく、花はないし中には休眠に入っていて植物そのものがない所もあったりして、なんだか微妙にテンションが下がる。
 だがここは前座にすぎないことに、この時はまだ気付いていなかった。


 植物の看板には箱根にあるかどうかも必ず記載されているのだが、その書き方が割とおおざっぱ。

 ススキが穂を出してたり赤とんぼが(まだ色あせてるけど)飛んでいたりと、箱根はもう秋の気配。

 イナゴがいたので撮っていたら、嫌だったらしくてのそのそ木道の端まで歩いていくと顔だけ出して隠れてしまった。
 悪かったよ。ごめんよ。

 ハマナスの実。

 モチモチの木

 なんかきれいなの。

 歩いていてふと気付くと、いつの間にかずいぶんと湿地らしい雰囲気に。
 どうやら湿性花園が本気出してきた模様。

 ツバメシジミ。
 シジミチョウって真っ黒い目がかわいい。

 そして木立を抜けると一気に開けるこの風景。
 一面の草原に咲き乱れる秋の花々。

 広がるザ・湿原。
 実は尾瀬や北海道と比べて高温な場所にあるこの湿地帯は、人間が管理をしないとすぐ樹木や雑草が生えてきてしまい、植物相を保てない場所だった。
 戦前、ここは牧草地も兼ねていたため、野焼きや草刈りなどが定期的に行われており、そういった物は駆除されていたのだが、戦後になって野焼きがなくなると、樹木などに駆逐されて元々の湿原由来の植物は次第に縮小し、消滅の危機に陥る。
 そこで、園では復元区を設け、昔のように野焼きや草刈りを繰り返す事で、湿原の姿を復活させる実験をしている。
 ここはまさにそんな場所。

 カワトンボ。

 水芭蕉の群生地。
 今は全然ないけど。

 ひととおり見終わって戻ると、食虫植物の団体が待っていた。
 ここにあるの全部食虫植物。

 およそ食虫植物から最も遠いところにある名前をつけられていると思う。
 というか交配種って、食虫植物を交配して品種改良して愛でる人々がいるって事か……。
 最初はどうしたもんかと思ったけど、回っていくうちになかなか楽しめた。
 今度は春とかに来ると、花盛りでまた面白いかもしれない。
 で、ここで12時過ぎ。
 ついでなので、5分ほど歩いた隣にあるラリック美術館にもついでに寄っていくことにする。
 実はラリックはあんまり興味はないんだけど、まあ話の種にって事で。

 丁度ラリックとミュシャの企画展をやっていた。中は撮影禁止なので、撮影用に用意された複製画を撮してみた。
「美の巨人たち」でやったサラ・ベルナール専用ユリの冠も展示していた。
 これまで二人の事を、単に万人受けするきれいめの作品を作る人としか思ってなかったけど、改めて見ると基礎のレベルと技術力が半端ない。
 そういうのがきっちり見れて意外にも満足した。
 ここで15時ぐらいになったので、箱根登山鉄道に乗って湯本に出て帰ってきた。
 下ってくるにつれて風が段々生暖かくなってきて、あー下界に戻るなーという気分。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です