卵と定期演奏会

 朝起きたら、くらまが卵を産んでいた。

 くらまの卵。
 底部が変形していたが、多分これは床に落ちた衝撃とかじゃなくて、こういう風にできちゃったんだと思う。
 くらまの寝場所の真下に転がっていたので、寝ている最中に産気づいてそのままフンでもするみたいに落としたらしい。
 その後も知らんぷりしているので、自分が産卵した自覚は全くない模様。

「あのね、なんか出ちゃった」
 なんか出ちゃったじゃなくて。
 
 そういえば、同じメスでもブロッサム、通称ちびころは、20年近く生きているが全く産卵しないし、ヒューストンも10年生きて卵を産んだのは2回だけだった。
 でも、昔飼っていたメスのセキセイインコは、特になにもしていないのに定期的に産卵していた記憶がある。
 この差は一体どこから出てくるのだろう?
 というのが朝の出来事。
 午後からは池袋の東京芸術劇場で開かれた東部方面音楽隊の定期演奏会に行ってきた。

 例によって開演前。
 左側の端大太鼓みたいなのがあるが、これはウィンドマシーンといって、円筒に緑色の布が張られていてぐるぐる回すと布と円筒がこすれ、風の音(に似た音)が出るという代物。
 早く回したり遅く回したりすることで、強風から微風まで表現可能。
 この前にもちゃんと譜面台が置いてあるのだが、一体どんな楽譜なのかすごく気になる。

 プログラムはこんな感じ。
 音楽まつりではないのでやっぱり正統派クラシックばかりが並んでいる。いつも思うのだが、なんでこの手の演奏会は誰もが知っているメジャーな曲をやらないのだろうか?
 スーザが抜群の安定感だった。
 この音楽隊は2011年から同じ隊長がずっと指揮をしていたんだけど、8月に交代して、これが初めての大きな演奏会。
 そのせいか、素直で聞きやすい音になっていて、知らない曲ばかりだけど割と飽きずに聞けた(最後の「アルプスの詩」がちょっと記憶飛んだけど)。
 新しい隊長は割とドジっ子さんなようで、出るタイミングを間違えたり退場の時に譜面台にぶつかったりして会場の笑いを誘っていた。
 そういえば、会場に顔見知りの米軍の人が来ていたのでちょっと挨拶したんだけど、よく考えたらアニメやマンガみたいなフィクションの話する時以外で、大尉とか少佐とかいう単語を口に出して使うって、この日本ではものすごくレアな体験になるなんじゃないだろうか?
 自衛隊は1尉とか3佐とかだし。

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