祖母の新盆なので、灯篭流しに行ってきた。
場所は三笠公園。そう、あの戦艦『三笠』があるところである。
調べてみたら昭和21年からやっている伝統行事らしいが、今日まで全く知らなかった。
うちはいつもは旧盆だし。
今日はちょっと温和だった実家の鳥。
寄り添っているのはお気に入りのゴミ拾い用トング。先っぽのぎざぎざが頭を掻くのに最適らしい。
そんなものを与えた母の感性を疑うが、本人が納得しているならまあそれはそれでいいか。
灯篭流しは先祖や亡くなった人の供養なので、開催場所である『三笠』の前では、僧侶の読経がスピーカーから流れ、線香の香りが漂い、供養を申し込んだ人が捧げた提灯が列をなしてぶら下がるというただならぬ雰囲気だった。なにこの本気な感じ。
それに加えて横須賀の踊り団体が盆踊りの発表会をやっているので、妙に明るい盆踊りと読経がミックスされて見事に訳がわからなくなっている。
供養を申し込んだ人は『三笠』の上から灯篭流しを見ることができる。
もちろん閉館後なので艦内へは入れないが、それでもなんかテンションが上がってしまうのがマニアの悲しい性。
灯篭を積んだ漁船が出航すると、港内でフォーメーションを組む。
そのうちの数隻がまずお供物の灯明を流す。
そして「灯篭流していいよ」というアバウトな指示がスピーカーから下ると、火をともした灯篭が次々と海面に下ろされていく。
画像が悪いのはiPhoe5sしか持っていなかったから。
暗さが増す中、列をなして流れていく灯篭。
これは三笠公園から。
流すのは1000~2000個程度の小規模なものだが、流す場所も狭い港内なので、なかなか見応えがあった。