試される大地で試される 1

 10月29、30日に家族旅行で北海道に行ったため、後追いでアップします。

 妹が札幌のコンサートに行くついでに観光しようと母親を誘い、なぜか人間様も誘われたので、小樽と旭川に行ってきた。


 山にはもう雪が積もっている。
 しかも気温は日中でも5度とかそんな感じ。
 まだ10月なのにこれはさすが北海道半端ないと思ったが、どうやら北海道でも近年にない低温だったらしい。


 小樽へ行く途中。冬の……ではなく秋の日本海。


 小樽駅でなぜか海保のうみまるとうーみんに遭遇した。
 後で聞いたら、11月1日の灯台の日にちなんだイベントを駅でやっていたらしい。
 へー、灯台って海保管轄なんだ。知らなかった。

 かつて北海道屈指の港として栄えた小樽だが、倉庫群とか役所の建物群だとか、観光地としては横浜とかなり重なるものが多い。
 まあたどってきた歴史が似ているから仕方ないと言えば仕方ないのだが、やっぱりどうしても横浜と比較してしまうため、いまいち……という感じになる。
 そんな中で、明治時代ににしん漁で財をなした青山家が建てた旧青山別邸、通称にしん御殿がなんか北海道ぽいので行ってみることにした。


 小樽からバスで30分ほど。降りたのはどう見ても漁村のど真ん中。
 ここから5分ほど歩けば着くらしいが、なんだかちょっと不安になる。


 バス停のすぐ近くでおばちゃんが出荷用のシャコをゆがいていた。
 磯の匂いがすごく香ばしい。


 にしん御殿の門。


 邸宅と庭。
 想像していた以上の規模に、これはもしかしてすごい場所に来たのではないかという気がしてくる。

 そして中もすごかった。
 残念ながら撮影禁止なので写真はないが、とことん贅沢にこだわって作られていて、非常に見応えがある。
 なんか、金持ちエピソードとして、材料とか金に糸目をつけず最上級の物を取り寄せてというのがあるが、まさにあれを実際にやっちゃってる感じ。1間1間天井や柱、壁などを、テーマに沿って全く別の材料、しかも最高級の材料を使い、当時有名だった画家や書家に惜しげもなくふすまとか描かせている。総工費が現在の価格で十数億円というのも分かる。
 ただ、やはり場所が場所だからなのか、いい状態で保存できていない物も多く、また、近年日本各地や海外からの観光客が急増した結果、展示物を傷つけられたり盗まれたりといったことも起こっている。それこそ、都会だったら全力で守られているようなものが、こういった場所にあるがゆえに不遇となっているのはかなり残念ではある。


 そしてバス停に戻ったら、まだおばちゃんがシャコをゆがいていた。
 そして後ろでおこぼれ待ちをするカラス。


 北の海をバックにちょっとかわいい感じでこっちを見るカラス。
 というか北海道ってなぜかカラスが多い。

 この後は妹のコンサートの時間もあるので、小樽駅近くを多少ぶらぶらすることにする。
 とりあえずガラス細工が見たかったので、その手のが多くある場所に行くことにした。


 奥さんとか娘とかが遊んでいる最中、お父さんは預かられている。


 なんかヴェネツィアの博物館だか何かに飾ってあった鳥トーテム。かわいい。
 ちなみにここでヴェネチアンガラスをいろいろ売っていたのだが、割と箱根ガラスの森美術館とかぶっていた。
 卸が同じとかなんだろうか。


 スルメ製造器にぶら下がって結構な勢いで回っていた鮭とば。

 にしん御殿が予想以上にすごかったので満足したが、とにかく寒かった。

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