大英自然博物館を見に上野に行くことにした。
日本国民が一生に一度は何かで見る始祖鳥の化石の実物がくるらしいし、3連休は先着1000名様にストラップのプレゼントもあるらしい。
混むだろうけど朝いちに行けばまあ入れるんじゃないかな。
と思ったら甘かった。
入りさえすれば後はゆっくり見れるというなら我慢して並びもするが、前売りを持っていても持っていなくても待ち時間が同じということは、中も大混雑してるに決まってるので、行くのをやめた。
とはいえ、せっかく上野まで来たのでこのまま帰って家で昼寝とかになるのももったいない。
上野動物園はどうだろう?
でも、昨今の、ちょっと目立つ娯楽があるとすぐ我も我もと人が押し寄せて大混雑する風潮は、ある意味昭和の時代の人々の動きに戻っているのかも。
かつては娯楽が少なかったからで、今はネットであっという間に情報が拡散するからだけど。
しょうがないからこれでも見よう。
例によって東京都美術館だから、展示品のランクは推して知るべしなんだけど。
素人にとってはフィレンツェ派とベネツィア派の違いはよく分からないし、見分けがつく人ははっきり言ってよほどイタリア美術に造型が深い人なんだろうけど、初期のビザンチン帝国譲りの固まった絵が、あっという間に自由なルネッサンス様式になってくのが面白い。
やっぱりルネッサンスって偉大だ。
そして国立美術館でやっていた「シャセリオー展」もついでに見ることにする。
19世紀のフランスのロマン主義の画家らしい。全然知らないけど。
ていうかロマン主義ってなんだろう。調べたら思想としてはルネッサンスの対極に近いっぽいけど、この絵だけ見ると描いてるものは同じに見える。
もっとも、実際はオリエンタルに傾倒する部分もあったらしくて、かなり独特な雰囲気の絵が多かった。
でも国立美術館はむしろ常設展が面白いかもしれない。
とりあえずこれで満足したので帰ってきた。
始祖鳥はまたすいてる日を狙って行ってこよう……この分だと難しそうだけど。