くらまのあんよが危機一髪

 さかさくらま。


「あのね、出して」

 実は、2週間ほど前からくらまは良く止まり木から落ちるようになっていた。
 パム、ビビに次いでくらまも脚の神経に異常が出たのかと思ってびびったのだが、良く観察すると、右足の足指に綿か何か細い繊維のような物がぐるぐる巻きになっており、その部分が腫れている。
 くらまのカゴオモチャはティッシュと藁のボールだけなので、一体どこでそんな物を巻き付けたのか不明だが、恐らくこれが原因でうまく止まり木にとまれなくなっているのだし、放っておくと指が壊死してしまう可能性もあるので、即捕まえて取ることにした。
 ところが、糸や紐ならともかく繊維なので、指ではもちろんピンセットでもカッターでも取れない。しょうがないので最後には眉用のはさみと毛抜きを駆使してかなり強引に引きちぎったのだが、やっぱり痛かったらしくてその日と翌1日、くらまは足を上げてエサ以外はほとんど動かなくなってしまった。
 あまりしょんぼりしているので、もしかしたら病院に連れて行ったほうがいいのではと気をもんだのだが、3日目ぐらいには普通に歩きまわるようになり、足の腫れもおさまっていた。

 しかし一体どこでそんな物を……。

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