箱根を巡る その3

 書いた記事が操作ミスで消えてしまったため、ふて寝します。

 復活しました。

 3日目は強羅で美術館を回ることにした。
 ええいつものコースですよ。


 まずはガラスの森美術館へ。
 9時の開館に合わせて行ったら、今年から開館時間が1時間後ろ倒しになったとかで、まだ開いてなかった。
 でも、公式サイトで告知しているだけで、各ホテルでの案内やチラシ等の訂正をしていなかったため、かなりの人が集まってしまい、仕方なく9時半頃には入っていいということになった。

 今回見に来たのは、古代ローマ時代から近代までのガラス工芸を展示する企画展。
 ローマンガラスなども見れるらしいので、かなり楽しみにしていた。


 メインビジュアルにも使われている小瓶。
 表面がカラフルな輝きを帯びているのは、ガラスに含まれる成分が土の成分に影響されて銀色に変化し表面を覆う「銀化」という現象。
 元々のガラスの色が多分ラピスラズリみたいな藍色なので、まるでブラックオパールみたいになっている。


 これも銀化している小瓶。
 なぜか写真にはうまく写らないのだが、アクセントに入っている赤がきれい。


 モザイクビーズのネックレス。
 透明なガラスビーズが金化(銀化と同じ現象で金色になるもの)している上に、真ん中あたりのオレンジ色のビーズは人の顔を金太郎飴方式でモザイクしてある。
 ちなみにこのビーズの大きさは1センチないぐらい。



 その辺のオシャレショップで普通に売ってそうだが、1世紀頃の墳墓から発見された器。


 正倉院にあるやつ。
 実は割と大量生産品らしい。


 これすごかった。
 16世紀頃にガラスではなく水晶で作った器。


 ……なにをどう考えたらこういう組み合わせの物を作ろうという発想になるのか。


 ……これはどうやって使うんだろう。

 予想以上にいろいろあって楽しかったので、思わず2回も見てしまった。


 同じポーズで寝ていたカモ。
 お尻の羽がくるんとしてるのがかわいい。


 そして同じポーズで同時に起きた。


 こっちはカップル。
 足を伸ばしてくつろぎまくっているオスはここのボスらしく、少し前に2羽を追い回していじめていた。

 で、次はポーラ美術館へ。


 今やっているのはピカソとシャガール展。
 実はそこまで熱心に見たいわけではなくて、去年カフェで食べたサーモンサンドがおいしかったので、それをもう1回食べるのが目的だった。
 でもポークサンドに変っていてしょんぼり。

 ピカソもシャガールも割とメジャーな画家なので、それほどとまどわずに見られた。
 圧巻は「ゲルニカ」を実物大のタペストリーに織り上げた物。
 発表当時にこれを見た人の衝撃たるやすごかっただろうというのがよく分かった。


 なんかこっちでもガレ展をやっていた。
 偶然か意図的に岡田美術館とぶつけたのか分からないけど、同じのやるならコラボすればいいのに。
 見せ方は岡田美術館の方が上手いけど、収蔵品のレベルはほぼ互角な感じだった。


 その後はまた裏の林を散策。これはなんかの花。
 良く晴れて人が多かったせいか、鳥の声は遠かった。


 最後に箱根美術館。
 箱根で最も古い美術館で、強羅公園のすぐ上にあり、静岡のMOA美術館とは姉妹館らしい。
 収蔵品は主に焼き物。公式サイトだと古伊万里や久谷、中国物などいろいろ華やかみたいだが、行った時は模様替えの最中だったのか壺ばっかりだった。


 建物は昔風の本当に味も素っ気もない展示室。全部で3階、7室ある。
 これは2階の縄文とか古墳時代とかのコーナー。


 3階の壺コーナー。平安時代から江戸時代にかけての、備前とか瀬戸とかの1メートル近い巨大な壺がいくつも鎮座している。
 江戸時代はともかく、平安時代の美術品でもなんでもない焼き物とかあまり見る機会がないので、それはそれで面白い。


 平安時代の面白い形の皿。ちょっとほしい。


 古田織部が抱えてそうな壺。
 丁度時代もそのあたり。
 


 あと、ここは庭園が見事だった。
 もうちょっと後なら苔の緑がもっときれいなのかもしれない。

 で、まだ時間があったので、強羅公園にも寄ってきた。
 やっぱり今年は季節が遅いらしくて、ツツジが全然咲いていない。


 去年はこのあたり満開に近かったのに。


 名前が分からないけどきれいな実。


 シャクヤクも完全につぼみだった。

 店は混んでるし、見る物はなさそうだしなので、ちょっとぶらぶらしてもう出てしまった。
 最後に箱根湯本で、どのガイドにも載っている行列必至の湯葉丼の店に行って、並んで食べるという普通っぽいことをしてみたが、まあまずくはないけど並ぶほどおいしいかというと微妙かもしれない。

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