武山駐屯地の東部方面混成団6周年記念行事に行ってきましたが、眠いので明日アップします。
復活しました。
混成団というのは、即応予備自衛官と各種教育部隊を団としてまとめたもので、各方面隊にひとつづつある。
東部方面混成団は、即応予備自衛官(退職後も一定期間、有事の際は招集される自衛官)を中心としたふたつの普通科連隊と、陸士や陸曹、あと機甲科(戦車)と女性自衛官の教育部隊で編成されている。機甲科を抱えているので、記念行事には戦車を呼べるという特典があり、狭い運動場を訓練展示で74式や10式が猛然と走り回る風景は名物にもなっているらしい。
整列して待機する隊員。
空は青空、足元はありんこが歩きまわるクローバー混じりの芝生、日差しは暑いが風はさわやかで、ヒバリやスズメの声が響いてくる。
なんだか眠くなってきた。
そして国旗。
一旦観閲台の上に上がって国歌を聞いた後、ここに移動してきた。
この人たちはこの後行進が終わるまでずっとこうやって立っていた。
そして恒例の団長訓示や偉い人の祝辞や祝電披露やなんやかやの後、隊員は一旦引っ込んで行進準備。
最近、自衛隊を持ち上げてみせれば良い政治家認定してもらえると踏んで、右も左も来賓を送り込んだり祝電を寄越したりしてくる。
特に、市長選挙で自分が推す候補を今度こそ勝利させて、地元の政治権力を完全掌握したい小泉新次郎の必死さ加減がすごい。
観閲行進。行進人数は1100人というなかなかのスケール。多分教育隊は全員行進させてるんだと思う。
選抜ではなく全員参加なのは、身内に晴れ姿を見せる意味合いもあるんじゃないかな。
予備自衛官はさすが昔取った杵柄だけあって、行進もきっちり決まっているが、まだ不慣れな教育隊は若干姿勢や挙動がばらついてたり、目がきょときょとしていたりするのが微笑ましい。
そしてやっぱり男子より女子の方がきれいに行進できている。
がんばれ男の子。
最後尾の戦車が去って行くと、ようやく国旗の人たちも退場できる。
お疲れ様でした。
女性教育隊による合唱。グラウンドの向こうの木立の間から、Gメンみたく全員で歩いてやってくる。隊歌と嵐の「ふるさと」だったかな。
そして男性教育隊の自衛隊体操。木立から喊声を上げながら走ってきて体操をやり、また喊声を上げながら駆け去っていく。
木立の向こうに帰ったところでいえーいみたいな変な歓声になってたのがちょっとかわいかった。
ていうかなんで男女で演し物が違うんだろう。自衛隊って変なところで性での区別が厳しいのがよく分からない。
ラストの訓練展示の準備。
敵陣地に当たるところに鉄条網とかいろいろ置いている。
副団長(だったっけ?)が展示の開始を報告。
良く見たら顔にドーラン塗ってた。本格的。
いつもならオートバイやヘリの偵察が来るのだが、いきなり戦車がつっこんできたので驚いた。
敵の74式に対して、攻撃をしかけていく。
戦闘の最中、姿を見せた敵指揮官(赤ヘルの人)を狙撃兵が狙撃。
すごくわかりやすいリアクションで倒れたのがちょっと笑えた。
敵の74式も砲撃により擱座。
ちゃんと斜めになってやられた姿勢をしてるのが芸が細かい。
指揮官と火力を失った敵陣地に歩兵部隊が突撃をしかける。
戦車も支援のために突入し、占領に成功。
敵指揮官は律儀に最後までちゃんと倒れていた。
数年前に見た時は、FH70とかも出ていてもっと凝ったプログラムだった気がしたのだが、人に聞いたらやっぱり今年はしょぼかったらしい。
まあでも戦車がゴリゴリ動いてたからいいや。
これでプログラムは終了。
昼食会の後、装備展示を見て帰ることにする。
陸自の装備展示。
教育隊の人たちは、式典の後はそのまま自由時間になったらしく、芝生やベンチやいろいろなところで家族や友達と過ごしている姿が見える。
あと、ノート片手に展示担当にいろいろ質問をしている子もいたりして、なんか教育隊ならではの風景。
ちなみに、武山には空自の分屯地もある。
ささやかにパトリオットが展示されていたのだが、どうせなら陸自のと並べれば良かったのに。