古河駐屯地で創立記念行事を見てきましたが、帰宅が遅かったため、明日アップします。
というわけで、古河駐屯地の創立63周年、第1施設団創隊56周年記念行事に行ってきた。
施設団とは早い話が工兵部隊。作ったり壊したりのプロ集団である。なので、教育部隊だった先週の第1混成団とは、式次第は同じでも展示の内容がかなり違ってくる。
整列は格好がつく最低限の人数でやっているので、武山と比べるとかなり少ない。
司令の巡閲と、ひたすら立ち続ける日の丸の人。
このあたりは武山と一緒。
この後、司令の式辞があったり、来賓が祝辞を述べたり紹介されたりするのも武山と一緒だが、国会議員が3人も来てたり、県知事が駆けつけていたりするのがすごかった。
しかし議員の皆さんは、自衛隊を褒め称えるふりをしていつも自党のアピールに話をもっていくのだが(そして褒める時よりそっちのほうが熱が入っているのだが)、褒めるなら褒めるだけやって余計な事は言わない方が、好感度は高くなるよ。
観閲行進のために一旦退場するのだが、古河では指揮官用にはジープが別途用意されている。
十数台がずらりと並んだジープはそれだけで壮観。
誰もいなくなった運動場に、行進曲を演奏するために音楽隊がやってきた。
で、普通の部隊の場合、ここから徒歩観閲行進が始まるのだが、古河では徒歩は省略していきなり車両が行進してくる。
あとはひたすら統一された色彩の車両ばかりが怒濤のごとくやってくる。その数実に90台。
総務課長が率いる業務隊車両なんてのまであった。
大半は見たことがないものか、見たことがあっても知っている形とは違うものだったりするので、もうテンションが上がりっぱなし。
……しかし、なんでここの見学者は、すいているのに座らず立って見るのだろうか?
74式と90式のアトラクション。90式は大きすぎて移動がままならないので、北海道以外では教育部隊にしか配備していない。そういう意味ではかなりのレア戦車。
まずはぐにぐに履帯を動かして姿勢を変えてみせる。動きが気持ち悪い。
次に、お互いに砲口を向けあいながらの機動。
ぴたりと相手に照準し続けたまま、2台の戦車が砂煙を上げて運動場を縦横に走り回る。距離が近いこともあって、戦車同士のドッグファイトを見ているような迫力がある。
それにしても、なんでここの見学者はすいているのに座らず立って見るのだろうか?
今年も出ましたパワーショベル書道。
去年は書いている間、会場中が妙な緊張に満ちていたものだが……。
さすがにあれを繰り返すのはつらかったのか、今年は書いている間、別の装備の紹介で時間を潰していた。
03式中距離地対空誘導弾(中SAM)発射システム一式と、地雷原処理車。
地雷原処理車は4台が登場、書道中のパワーショベルの横にすべりこむと……。
完成!
古河駐屯地は関東のほぼ真ん中に位置しているので、今年はこうなったらしい。
しかし地雷原処理車を一度に4台も見れるとかなんて眼福。
そしてラストは模擬戦闘。
向かって右側の敵陣地を、右側から入場する味方車両部隊が攻撃、占領するという基本的な流れは武山と同じだが、やはり使える装備の関係で細部が微妙に違っている。
その支援のために敵陣に迫る戦車と、空を舞うコブラ戦闘ヘリ。
後方では火砲(FH-70)も支援砲撃をしているのだが、立っている人が邪魔で撮れなかった。
なんでここの見学者は(以下略)。
そして、海沿い(という設定の場所)からは地雷敷設車も戦闘に参入。
本来は地雷を水際に設置するのが役目だが、この時は歩兵を乗せて直接戦闘を行っている。
動いてる地雷敷設車初めて見た!
一気に敵陣に突入した軽装甲機動車からも歩兵が飛び出し、陣地を占領に向かう。
これでプログラムは全部終了。
やっぱり車両の扱いはお手の物だけあって、見せ方が上手で面白かった。
書道をやったパワーショベルも展示されていた。
この筆、バケットに縛り付けてあるのかと思っていたのだが、近くで見たらバケットの先の爪に直接溶接するという荒技をしていた。
その発想はなかったわ……。
短SAMのキャニスター。
この車両、発射時には支柱で車体を支えるのだが、その時に車輪が完全に地面から浮くようになっている。
なんでですかって聞いたら、それはちょっと答えられませんて言われた。それ機密なんだ!