ドックの夢の跡見てきた

 横須賀の浦賀にある住友重機械工業の浦賀工場跡、通称浦賀ドックの見学会があったので行ってきた。
 浦賀ドックは明治30年に建設されたドライドックで、特に駆逐艦建造で有名だった。戦後は海自の艦艇や民間船を作ったり点検したりしていたが、2003年に閉鎖、その後は廃墟になっていたが、横須賀がミリタリー推しで売るようになってきてから時々見学会をするようになった。
 まだ稼働していた頃、たまーにそばを通りかかると護衛艦が入っているのが見えたりして興味はあったのだが、なかなか機会に恵まれず、ようやく今回見学できた。
 なにしろこの辺は京浜急行が通っているとはいえ、特に何かめぼしい物があるわけでもなく、あまり、というかほとんど用事のない場所だったのだ。
 浦賀のひとつ前の馬堀海岸なら、良く市営プールに行ってたんだけどね。
 ていうか、このドックってつい最近までやってたような気がしてたんだけど、閉鎖は10年以上前だったのか……。
 
 というわけで写真なのだが……。


 ごめんなさい。見学用パンフしかありません。

 閉鎖されたとはいえ、ここはまだ住友重機械工業が所有しており、いわば私有地を見学させてもらっている状態なので、写真は撮るのはいいがSNSへのアップは不可と言われてしまったのだ。
 なので、どんなものか知りたい人は、とりあえずこの横須賀のサイトの浦賀ドック紹介を見てください。

浦賀ドック

 世界に4つしか現存していないレンガ造りのドックで、大変珍しいらしい。
 この少し前に作られた海軍横須賀工廠のドックは石積みだったのに、こっちをわざわざレンガにした理由が分からないが、この時期の日本は試行錯誤しながら海外の技術を取り入れている最中だったので、とりあえずその場その場でいいと思った物をやってみていたのかもしれない。
 保存状態はとてもいい。昭和19年と20年に作られたというクレーンはボロボロになっているものの、ドック本体は多分まだ充分使えるのではないだろうか。
 閉鎖前の最後の仕事が、地元久里浜と千葉県の金谷を結ぶ東京湾フェリー『しらはま丸』の整備点検だったそうで、その盤木が片付けられずドック内にそのまま残されているのが少し寂しかった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です