岩国とピリカ大脱走

 今日の研修は海自の岩国基地。
 ……の前に呉駐屯地見学。


 昨日見たばっかりなんだけど……。
 ちなみにこの松、戦前はもっと高さがあったんだそうな。
 それが低くなった原因について、昨日の解説の人は、進駐軍(イギリス軍)の司令官がここをオフィスにしていた時に、窓から風景を眺めるのに邪魔だったから切らせた」と言っていたのだが、今日の人の話では「戦争中に焼夷弾が落ちて丈夫が焼けてしまった」ということだった。
 一体どっちなのかはっきりさせてもらいたい。


 呉総監が掲げた「愚直たれ」という行動指針をネタに、お茶目な隊員が食品のたれと引っかけたパロディフリップを作ったところ、ではそれを開発するようにという無茶ぶりが総監から下った結果、呉の一部のレストランでは呉総監部によるレシピ提供のオリジナルたれ「華麗なる愚直たれ」を使ったメニューが、総監在任期間限定で供されるようになったという話。


 昨日は見れなかった地下司令部の扉が開いている!


 実際には、通路が途中で落盤しているため、ここから地下司令部への出入りはできない。
 しかしすごい階段だ。海軍はラッタルに馴れてるからこの程度でも平気なんだろうけど。


 別の入り口から入った地下司令部。
 左奥のドアがさっきの階段口に続いている。


 総監部を見学した後は、この連絡艇で岩国基地まで移動。
 何これ初めて乗る!


 速度23ノットで瀬戸内海をかっとばす連絡艇。


 出航していく多用途支援艦『げんかい』をあっという間に追い抜いていく。


 半ケツで浮かんでいる『おおすみ』がいたので何をやっているのかと思ったら、LCACを整備工場に送り出すか迎えに来たかのどっちかをやっていたらしい。


 早瀬大橋をくぐる。


 このあたりは花崗岩の採石場があちこちにある。
 そういえば、フォッサマグナを境に西日本は主な地質が花崗岩、東日本は土壌堆積物に明確に分かれるんだそうな。
 西日本の山の感じが東日本と違う理由がようやく分かった。



 2隻で出航していくのは江田島の第1術科学校の実習船。
 訓練用の船で、遠洋航海などに行く練習艦とはまた違う。


 岩国基地に到着。
 ニスキャップを飲んだので船酔いもせず快適だった。

 で、岩国だが……。
 ここは米軍の管轄下にあるため、基本写真撮影は一切不可。
 US-2を見たり、P-3Cの電子戦仕様UP-3が飛んでたり、F35がヴェイパー引きながら旋回してたりとかいろいろあったのだが撮れなかった。
 2カ所だけ撮れたのが……。


 掩体の中に映画「零戦燃ゆ」で使った撮影用零戦を展示してあるやつ。
 零戦はどうでもよくてむしろ掩体の外観とかを撮りたいのだが、ここも野外から写真を撮るのは禁止。


 これ多分水中から引き上げたプロペラだと思うんだけど、こんな所に放置でいいのか。


 そしてもう1カ所が資料館。
 まあ自衛隊の資料館に良くある寄贈品を展示してある場所だが、なんかすごいものも置いてあった。


 ポツダム宣言受諾の詔勅のコピー。


 そして、『ミズーリ』で署名された日本の降伏文書のコピー。
 一体どういう経緯でここに展示されることになったのかとても気になる。

 この後、米軍の食堂で昼食を食べて(とてつもない量のハンバーガー)研修は終了。
 でもまだ14時なので、ちょっと錦帯橋に寄ってから帰ることにする。


 前に来たのが東日本大震災の年だったので、7年ぶりぐらいか。
 変わってないね、変わってたらそれはそれで困るけど。


 紅葉と桜。
 桜は狂い咲きではなく、10月桜といって春と秋の2回花をつける桜。


 神社も行ってみた。

 なんとなくぶらぶらして満足してから、錦帯橋空港に行って帰路についた。


 錦帯橋空港=岩国基地なので、誘導路から滑走路へのタキシング中にいろんな飛行機が見える。
 米海軍の多分F35と、海自のUP-3D。
 頑張ったんだけど外が暗くなってきていて、飛行機の窓からはこれが限界だった。


 夕暮れの岩国と瀬戸内海。

 そんなわけで帰ってきたのだが、帰宅したらピリカのケースにかぶせている蓋代わりの網が大きくめくれ、ピリカの姿がケースから消えていた。
 ジャンプごときでは網がはずれないように工夫し、ここ1年ほどは実際に脱走されることもなくなっていたのだが、どうやらまだまだ甘かったらしい。
 どこに行ったかと家中探し回ったのだが鳴き声はもちろん気配すらせず、もしかするとどこかにはまってしまって力尽きたのかもしれない。でもせめて死体を見つけてあげないとと思い始めながら洗面所に行くと、洗濯機の洗濯槽の中からカサリというかすかな音が聞こえた。
 ……まさか。


 !!


 何やってるのそんなところで!

 多分、調子に乗って飛んでいて落ちたのだと思うが、洗濯する前にいちいち洗濯機の中なんて確認しないから、最悪上から洗濯物を放り込んだ挙げ句一緒に回して溺死させてしまう可能性もあった。危ない。

 そして蓋もまた改良しなくては。

岩国とピリカ大脱走」への2件のフィードバック

  1. うにゃこ

    これは!ピリカちゃんが大事に至らずよかったです。
    鳥は跳ねる・飛ぶなどの空中技があるので、こんな事態もありえるのですね。
    我が家で約12年飼っていたセキセイが7月に寿命を全うし、インコが居ない生活に耐えられない家族に押されて新しいセキセイを1週間も経たない内にお迎えしたのですが、いままで長らくおじいさんのインコ相手に慣れていた家族は、お店で風切羽を切られてはいるのですが、好奇心旺盛、脚力満タンの若鶏が足元を爆走して、何時どこに現れるか分からない状態に、動体視力も追いついていかない&いつ踏んづけるか分からない恐怖と日々戦っています。「今日も何もありませんように」と願って出社の毎日。一体何時まで続くのかと思っております。

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  2. 深度測定長 投稿作成者

    ほんと無事で良かったです。一時はどうなることかと思いました。
    普段は人が見えなくなるとすぐ呼び鳴きを始めるのに、こういう時に限って全く声を出さなくなるので、どこにいるのか本当に分からなくなります。
    若鳥も人間の子供と同じで、エネルギーも好奇心も有り余っているから一瞬も油断できませんよね。
    1年ぐらいたてば落ち着いてくると聞くので、それまでの辛抱ですね。

    返信

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