パラシュートが降ってくる展示見てきた

 習志野の第一空挺団降下訓練始めに行ってきた。
 空挺団とは早い話が何かというとパラシュートで降ってくる人たち。
 毎年1月の第2日曜日に訓練始めとして、空挺降下を一般公開している。
 微妙に交通の便が悪いのでいまいち踏み切れなかったのだが、今回初めて見てみることにした。


 会場に到着したのは開始の2時間半ほど前。
 受付は始まっているのだが、会場はまだまだ準備の真っ最中。
 観客席の前に水タンク車がせっせと水を撒いている。


 遠くの方では水陸両用車をチェック中。


 模擬戦で敵部隊になる予定の74式戦車が、のんびりと会場を横切って移動していく。


 あちこちふらふらしたり売店をひやかしたりしているうちに展示が始まった。
 まずは空挺団とゲストのアラスカの米陸軍空挺部隊、沖縄の特殊作戦部隊(グリーンベレー)の指揮官及び部隊長が次々と降下してくる。
 沖縄にグリーンベレーいたのか、知らなかった。ていうか空挺団は団長はともかくなんで事務系の管理職までパラシュートで降りてくるのか。


 自衛隊と米軍のパラシュートの違い。これは自衛隊。
 後ろを飛んでいるのは、この後の隊員降下のため旋回待機しているC-2とC-1。


 こちらは米軍。
 後ろを飛ぶのはやっぱりC-2とC-1が2機、C-130。実はもう30分近くこうやってぐるぐる回っている。


 ここからは模擬戦形式になっている。
 まず航空偵察に飛んでくる海自のP-3Cと陸自のLR-2。
 LR-2は陸自唯一の固定翼機なんだって。


 上空1000メートルのチヌークから偵察隊が降りてくる。
 Phoneでの撮影のため画像が少し粗いが、白いパラシュートが青空に映えてとてもきれい。


 最初はばらばらだったのが、いつの間にか整然と隊列を整えている。


 続いて本隊降下。散々ぐるぐる回っていたC-2を始めとする固定翼機4機が満を持して登場。


 自衛隊、米軍とりまぜて景気よくばらまいていく。


 地上に降りた端からパラシュートを片付けていく日米両国の降下員たち。


 遠ざかっていくC-2。これで終わりかと思ったら、4機とも戻ってきて再度落とし始めた。
 一体何人落とすつもりだ……。


 良く見ると自衛隊(C-1)と米軍(C-130)で落ちる時の姿勢が違っている。
 自衛隊は飛び出した後すぐ身体を伸ばしているが、米軍は飛び出してもくの字の体勢のまま。
 ちなみに飛び出すときの飛行機の速度は新幹線とほぼ同じらしい。


 気付けば空中の人口密度がものすごいことになっている。


 最終的には250人が降下。何というか、きれい。


 降下が終わると地上戦闘フェーズなのだが、角度的にほとんど見えなかった。
 多分やってる事は総火演と大体同じ。


 チヌークが火砲ぶら下げて飛んできたりするのがちょっと総火演とは違うけど。


 こちらは突入した後ぶら下げられて撤収していく偵察隊。


 砲撃する味方の10式戦車と16式機動戦闘車。


 やられる敵部隊。


 実際に発射はしなかったものの、最終的に味方側は地対艦ミサイルとか空自のペトリオットとか総動員していた。
 ペトリオットと陸自の装備の共演は総火演でもやらない激レア展示。

 これで展示は終了。
 地上が見えなかったのが残念だけど、かなり面白かった。
 特に空挺降下の規模は、ここでないと見られないな。


 展示後のジンギスカンパーティ、通称野宴。
 壇上の来賓は防衛大臣を始め、野田元総理とか元防衛庁長官とか衆参両院議員が10名以上ゾロゾロ。
 そういえば、来賓挨拶の時「私が自衛官から罵倒された議員です」とか言い出していきなりその自衛官の捜査調書読み上げ始めた人がいたけど、そんなの持ち歩いていちいちこういう挨拶の場で御開帳してくるとか、明らかに触っちゃいけない系の人じゃない?

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