4/29-5/2と和歌山に旅行に行っていましたが、キャリーバッグの鍵を途中で紛失し、PCを出すことができませんでした。
帰宅が遅かったため、まとめてアップします。
というわけで和歌山県。
高野山をメインに周辺地域をぶらぶらしようと思ってやってきた。
手配をしたのが去年12月末だったので思い至らなかったのだが、旅行日程がばっちり平成から令和への改元と重なっていて、これは混む予感しかないという奴。
まずは高野山のふもと(といっても標高は400メートルほどある)にある丹生都比売神社にやってきた。
丹生都比売というのは丹砂(水銀)を司る女神で、水銀の鉱脈があった場所などに良く祀られているらしい。
この女神の息子さんが白い犬と黒い犬を連れた狩人に身をやつし、弘法大師を高野山に導いたという伝承がある。
農家が点在するだけの山あいにあるこぢんまりとした神社だった。店もないのであたりは実に静か。
朱塗りのお社に新緑が実に映える。
この後は九度山に行こうと思っていたのだが、どうも天気が悪くて雨が降ったりやんだりしているので、早々に高野山に向かうことにした。
実はこの丹生都比売神社の裏から高野山に至る道路が整備されていて、一旦駅に戻って電車を使うよりもそちらの方が早くて楽なのだ。
金は倍ほどかかるけど。
写真は撮れなかったが、このあたりは結構山が深くて山桜や藤が山のあちこちに咲いてるし、緑は若々しい色だし、見ていて気持ちがいい。
タクシーの運転手さんによると、今が一番いい季節との話。
宿泊するのは金剛三昧院というお寺の宿坊。ショートカットルートが予想以上に効果的で、14時半頃にはついてしまった。
門の前のしだれ桜がきれい。右側に見えるのは鎌倉時代の多宝塔。
宿坊の中庭にもしだれ桜があった。
ちなみに宿坊なだけあってお寺時間で運営も回っているので、夕食は17時半、お風呂は16時から21時までと大変早い。
まあとりあえずまだ時間はあるので、いろいろ寺院とか見てみよう。
ちなみに金剛三昧院はこんなお寺。
元々は北条政子が源頼朝の菩提を弔うために創建したという由来がある。歴史とか気にせず空き室の状況と値段だけ見て予約したので、こんなところで北条政子の名前を聞くとは思わずびっくりした。
ちょっとへんぴな場所にあるため、何度かあった高野山の大火にも巻き込まれず、寺の規模の割には資料や文化財が他に比べて桁違いに多いのが自慢らしい。
台所。
現在は特別な時以外は使われていないらしいが、右隅に見える青いプラ桶の中には巨大なコンニャクの塊が3つほど入っていた。
次に来たのは壇上伽藍。
ちなみに金剛三昧院からの距離は金剛峯寺が歩いて約10分、壇上伽藍が15分。
めぼしい場所に停車するバスがあるというのでそれを当てにしていたのだが、1時間に2-3本という観光地にあるまじきダイヤだったので、この後大抵の場所へは歩いて行くことになる。
多分午後だけで5キロ以上歩いたんじゃないかな。
西塔と東棟。
他にもいろいろ建物はあるのだが、大体が大きすぎてカメラにおさまらなかった。
どこかの寺。
桜と緑がきれいだったので通りすがりに写してみた。
そんな感じで有名どころを堪能して宿坊に戻り、さて荷物を広げようかとキャリーの鍵を探したところ、どこにもない。
出かける前にバッグに入っているのを確かめたので、途中で何かを取り出す時に落としたらしい。
TSAロックなので解錠サービスならなんとかしてもらえるのではと、ネットで検索して出てきた限りのサービスに電話しまくったが、全国どこでも5分から駆けつけますとかサイトには調子のいい煽り文句がある割には、高野山はサービス範囲外ですと言われるぶっちゃけ使えない連中ばかりで困り果て、最後はもうあきらめて壇上伽藍の少し先にあるファミリーマートに向かい、必要な物を買い集めてしのぐことにした。
さすがに翌日の着替えやバッグまではなかったので、高野山の変な土産用の般若心経イラストTシャツと土産用般若心経イラストバッグを買う羽目になったけど。