朝霞駐屯地の日米共同方面隊指揮所演習(YS-77)を見てきた。
これは陸自と米陸軍が共同で行う日本が侵略された時の対処演習。指揮所演習なので、実際に部隊が動く訳ではなくて、ネットワーク上の処理だけで作戦とかがシミュレーションされるもの。毎年1回、各方面隊持ち回りでやっていて、確か5年ぐらい前にも1回見ている。
総火演みたいな見せる用の展示ではなくて本当の訓練なので機密性も高く、カメラやスマホは受付の時に預けなくてはならないし(ブリーフィングすら撮影禁止になっていた)、訓練が行われている建物とかはまわりに鉄条網が張り巡らされていて、見学者であることを照明する身分証をぶら下げた上でいちいち検問を通らないと出入りできない。
あちこちに迷彩服を着た陸自や米軍(たまに海自とか空自とかカナダ軍とかオーストラリア軍とか)がウロウロしているし、駐屯地内の広場には多分100近くカーキ色のテントが作られていて壮観だった。
受付のこの看板だけ撮影OKだった。
送迎バスの中からこっそり撮ってSNSに上げてる人もいたけど、そういう事するから縛りが厳しくなっていっちゃうって気付かないんだろうな。
訓練の内容は、日本海側数ヶ所から侵攻を受けたので、日米が共同で叩き出すというもの。訓練そのものは12/3に侵略の兆候を察知するところから始まっていて、今日あたりは丁度上陸してきた敵部隊とガチで戦闘している所だった。
当然ながら、こういう場合は戦闘部隊だけ動けばいいという訳ではなくて、後方でも、物資輸送や負傷者救護はもちろん、法的トラブル回避、航空部隊が動くための空域管制の調整、広報、果ては戦死者や捕虜の扱いといったものまで、本当にいろいろな活動をしている。かいつまんで見ただけだが、日本のようにどこにでも人が住んでおり、土地は必ず誰かの物である場所で戦争をするのは本当にややこしいんだなというのが良く分かった。