練習艦隊お帰りなさい

 海自の練習艦隊入港歓迎行事に行ってきた。
 2月の『たかなみ』の中東派遣の出航以来、5ヶ月ぶりの自衛隊になる。
 東京で感染者が連日200人を越えたりとかしていたので、正直これも外部の参加者はシャットダウンされるのではないかとぎりぎりまでひやひやしていたのだが、どうにか当日を迎える事ができた。
 今年はサマーフェスタも第2術科学校のオープンスクールもないし、各駐屯地の創立記念行事もやらなそうだし、もしかするとこれが今年最後の自衛隊行事への参加になるかもしれないな……。


 すでに入港している練習艦『かしま』。
 隣に同じ練習艦『しまゆき』が目刺しで停泊しているのだが、『かしま』に比べて小さいので全然見えない。


 なんか歓迎の太鼓演奏をしていた。この前には歌もやっていた。
 通常はこういう事はしないのだが、今回この練習艦隊、フィリピンまで航海したはいいが、コロナで上陸できないまま燃料だけ補給して帰ってきたのだった。
 かわいそうなので、ささやかながら何かやってあげようという事になったらしい。


 直立したまま太鼓を聞く実習幹部の皆さん。
 自衛官とはいえ20代前半の子たちが、こういう「歓迎」を嬉しいと思うかどうかは正直なかなか微妙な気がする。


 太鼓が終わったので下船する皆さん。


 最前列の女性から右側は実習幹部ではなく、『かしま』乗員代表。
 女性は号令をかけていたので、先任伍長(下士官で一番偉い)かもしれない。


 一番前の人は練習艦隊司令官。
 後ろの二人は『かしま』と『しまゆき』の艦長かな?
 今は両方とも男性艦長だと思ったけど。

 プログラムは例によって、偉い人の挨拶と花束贈呈、司令官の帰国挨拶。
『たかなみ』の派遣の時はわさわさ国会議員が来てたのに、今回の参加は阿部知子とあともう一人だけ。すごくわかりやすい。
 地元の小泉進次郎も秘書を寄越しただけだった。


 雲行きが怪しかったのだが、式典が終わる頃にはもう本降りだった。
 この後、コロナ対策で小グループに分かれながら『かしま』を見学させてもらえることになっている。
 割と後の方のグループだったので、一旦屋内のPX(売店)で休憩がてら待機することになった。


 右のが今年3月に就役したばかりのピカピカのイージス艦『まや』。
 いつか中を見れる日は来るのだろうか。


『かしま』と『しまゆき』の尻。
 どちらにも実習幹部は乗るのだが、見ての通り『しまゆき』はかなり狭いので、こっちに割り振られると大変らしい。


『かしま』の砲と艦橋。


『かしま』から見下ろした『しまゆき』。
『かしま』は最初から練習艦として作られたのだが、『しまゆき』は古くなった護衛艦を練習艦の転用している。
 なので実践的な訓練は『しまゆき』の方が向いている。


 これは『かしま』の将官用の艇(の船底)。寄港した先々で現地のお偉いさんを迎える事も多いので、特別に用意してある。


 全景はこんな感じ。
 まあ連絡艇なんだけどね。


 並ぶ『かしま』と『しまゆき』の写真。こんなに大きさが違う。


 緑がきれいな『しまゆき』の渡り板? の横断幕。


 ちょっと風があって海自旗がいい感じになびいていた。
 奥の艦は米軍。

 見学は密にならないよう、狭い艦内には入らず甲板をぐるっと一周しただけだった。
 でも久しぶりに甲板を踏めて楽しかった。


 なお今回はパンフ以外におみやげもついていた。
 内容は巾着袋、ミニノート、練習艦隊のメダル、缶バッジ、絆創膏。
 ……多分、フィリピンで現地の歓迎レセプションや、見学に来た人に配る予定だったものなんだろうな。


 そして、久しぶりの海自分に興奮して、PXでピンバッジをあさりまくった。
 レジで7000円とか言われてしまったと思ったのだが、心が弱いのでそのまま買ってしまった。

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