ふぶきがもこもこしている。
質量共に我が家のマメルリハどもの中でトップクラスの美麗な羽毛を誇るふぶきは、それゆえに水浴びの時はなかなか濡れない。
羽毛にあまり脂っけのないカラは、霧を吹いてやるといくらもしないうちにびしょびしょになるし、羽毛の質はいいが量の少ないひすいも、ひすいよりは多いがやっぱり羽毛少なめのアッサムも、割とすぐ濡れてくれる。
だが、ふぶきはいくら霧吹きをしても、良く脂の乗った分厚い羽毛の表面で水滴になってコロコロ落ちていってしまうのだ。
本人もなかなか濡れない自分にじれるらしく、盛んに翼を広げたり背中を向けたり、もっと水かけろアピールをしてくるのだが、そんなこと言われても濡れないものはしょうがない。
大体、それって人間様のせいじゃないし。