日光で結構と言ってきた その2

 日光2日目。
 湯元から湯ノ湖湖畔を歩き、湯滝経由で戦場ヶ原まで出るのが今日の計画。
 と書くと結構なトレッキングに見えるが、実際は2時間半程度で、スニーカーでも歩けてしまう楽々行程なのだ。


 朝、散歩してたら出会ったふかふかの猫。
 草むらで何やらぱしぱし捕ろうとしていたのを邪魔されて不機嫌。


 そして朝っぱらから堂々と町中に出没する鹿。なんだお前。
 近所のお店のおばちゃんによれば「ほとんど毎朝来るよ」とのことで、子鹿の時から人を見慣れた野生を忘れ気味の個体らしい。


 平気で人んちの敷地に入り込んでくる。
 そしてこのへんは猫が多い。


 猫、鹿、猫。


 しばらく鹿と猫を愛でた後、もう1回源泉に来てみた。
 残念ながらコガモは1羽しか見つからず、しかも即行逃げられた。

 散歩の後は、いよいよ湯ノ湖湖畔歩きに出発。


 湯気が立っているのは、湖のこのあたりだけ温泉が湧いているから。
 何か魚がいるかなと思って覗いてみたら、巨大なコイがうじゃうじゃしていたので後悔した。


 雲一つない天気。
 歩いていると暑くなってくる。


 羽繕いをするシジュウカラ?


 カモが多いのは知っていたが、カワウまでいるとは思わなかった。
 どこから来たんだろう。


 水浴び中。


 鳥を愛でつつ湯滝の上に到着。丁度ここから滝が流れ落ちている。
 なんだ太古の原生林みたいな写真が撮れた。


 横から見ると、結構斜めに流れている湯滝だが……。


 正面から見るとこう。
 斜めに流れてくるため遠近感が強調されて迫力がある。


 しばらく湯滝を眺めた後、いよいよ戦場ヶ原に続く森に足を踏み入れる。
 戦場ヶ原は去年の台風で道が壊れ、一部迂回路が設定されている……のだが、なんだかツキノワグマが出るとかで、所々熊よけのベルが設置してある。
 なにそれ恐い。


 とりあえず用心しながら歩いていたのだが、木立の向こうに何かの気配がした。
 目を向けると不自然な茶色の塊がある。
 茶色いからツキノワグマではないが……なんだろう。
 最大ズームで撮影後、さらに拡大してみたのだが……。


 うわぁぁぁ! 見られてる!?
 切り株だよね? 切り株が光の加減でこう見えてるだけだよね? そうだと言って!

 とりあえず、距離が10メートル以上離れていたので、そのまま立ち去った。


 男体山。
 ピーカンだったのに、雲があちこちに出てきた。


 そして林を抜けると突然広がる草原。
 ここが戦場ヶ原で最も美しい所らしい。


 しかも人が誰もいない。
 戦場ヶ原独り占め。
 感じるのは風と太陽だけ。聞こえるのは草が風でさらさらと鳴る音だけ、鳥の声すらない静かな静かな風景。
 3時間ぐらいここにいたい……と思ったら、15分後に修学旅行の小学生の団体が現れた。
 良かった立ち去るきっかけができて。

 そしてこの後、道路に出てバスに乗り、二荒山神社中宮祠に向かう。
 途中で竜頭の滝に立ち寄った。


 あ、あれ? こんなしょぼかったかな?
 湯滝が想像以上に迫力あったからかな?
 まあいいか……。


 二荒山神社中宮祠。ここから男体山に登山ができるが、残念ながら10月末で閉山しているので、今は入り口までしか行けない。


 本殿。


 登山口。

 ちなみに祢々切丸は興味がないので見なかった。

 そしてもう1ヶ所立ち寄りたかったのが中禅寺、通称立木観音。
 やっぱり勝道上人が開いたお寺で、立木をそのまま彫った観音像がある。
 中禅寺湖の名前はここに由来する由緒ある寺なのだ。

 
 中宮祠からバスで5分、その後歩いて15分。
 途中でカケスを見た。


 ところで、歩いていたら空自のP-3とU-125Aが中禅寺湖上空を通過していったのだが、なんだったんだろう。
 2機とも離陸上昇から旋回して巡航に移っていったけど、どこから離陸したのかな。


 というわけで中禅寺。
 変な角度になっているのは、正面から撮ると逆行で太陽がまともに入ってしまうため。

 ここは立木観音と不動明王が本尊になる。
 そしてまた階段をのぼらされてへろへろになったのはここだけの話。


 中禅寺を出て中禅寺湖バスターミナルにつくと、ふんわりとした雲が男体山にかかっていた。
 ちょっとかわいい。

 そういえば華厳の滝を忘れていた。

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