日光で結構と言ってきた その3

 日光3日目。
 実は前の晩はあの日光金谷ホテルに泊まったのだが……。


 GoToトラベル利用しました。

 結論から言うと、このホテルが持つ「歴史」を楽しめる人以外はお勧めしない感じ。
 従業員のスタンスとして、サービスを提供することがホスピタリティではなく、「私達が考える金谷ホテルの格式」を守るためのただの義務になっている感があるので、ネームバリューに応じたサービスを期待するとがっかりする。
 たまに、すごい客の身になっていろいろやってくれる人もいるのだが、大体は教育された通りの事をこなすだけに終始している。
 昔とは違って、設備にしろサービスにしろ、もっと上のホテルはいくらでもあるので、快適さを求めるならそっちでいい。
 それを顕著に感じたのが、朝食にホットミルクを希望したところ、あっつあつのがジュース用の小さなコップに入って出てきた時だった。
 こんなので出されたら、客が熱くて持てないし飲めないだろう、熱いのを冷たいジュース用のコップに入れたら割れるかもしれない、そのあたりの配慮も考えもなく、ただテンプレ通りに決まった形で提供する事しか考えていないホテルなのだなと思った。

 まあとりあえず、いろんな意味でいい経験をしたと考える事にして、今日は明智平と華厳の滝を見に行く事にした。
 いろは坂(登り)の途中にあり、展望が最高だという明智平、当初12日に行く予定だったのだが、その日に限って展望台までのロープウェイが点検休止していたのだ。
 ルートは登り限定なので、湯元から降りてくる時には行かれない。渋滞を避けて朝早く出ればバスで30分ぐらいなので、華厳の滝を含めても午後いちには帰ってこれるはず。さらに言えば、移動に使っているのがフリーパスなので、何回バスに乗り降りしようが関係ない。
 というわけで、頑張った。


 これが噂のロープウェイ。
 展望台まで3分。


 しかし丁度団体とかち合ってしまい、1時間ほど待つ羽目になった。
 そういえば、今日はそこら中で中国語を聞くのだが、渡航制限て緩和されたんだっけ?

 なお、日光なのになぜ明智平なのかというと、天海僧正が実は生き延びた明智光秀という伝説に由来するらしい。


 そしてこれが明智平からの眺め。
 中禅寺湖、華厳の滝、白雲の滝(右側の斜めの滝。近づくことはできない)、男体山(右の切れてる山)が一望できる。
 まわりの落葉しているのは全部広葉樹なので、紅葉の時期とかものすごい景色になるんだろうな。
 そりゃ混雑するわ。


 華厳の滝と白雲の滝。
 ここまで水の落ちる音が聞こえてくる。


 反対側は関東平野。
 霞んでなければ海まで見えるのかも。

 いつまでも見ていたかったが、割と次々観光客が来るので、そうそう場所を占有しているわけにもいかない。
 渋々華厳の滝に向かう事にした。


 華厳の滝。
 これも勝道上人が発見したらしい。
 男体山の溶岩が湯川をせき止めたのが中禅寺湖と華厳の滝の始まりだそうだけど、真ん中あたりで色が変わっているのが元々地面だったところなのかな。


 滝の横にはタモリでおなじみ柱状節理。


 華厳の滝の反対側にある涅槃の滝。
 河ではなく、伏流水が岩の中から直接吹き出してこんな滝になっている。

 華厳の滝なんた写真や映像で嫌というほど見てるし、別に無理に見に行かなくてもいいやと思っていたのだが、やっぱり実際に見るとすごい。
 華厳の滝なめてた。

 これで行こうと思っていた場所は全部おわり。
 余裕があったらレベルの候補はもうちょっとあるけど、道路が渋滞する前にお土産屋をぶらぶらしながら帰ろう。


 東武日光駅前にある小さな杉並木。

 面白かった。
 国立公園なためか、標高と気候の厳しさのせいか、あまり開拓されず自然の荒々しさが大部分手つかずのまま残っていて、そこが他のリゾート地と違っている。
 今度は湯元と中禅寺湖でゆっくり遊びたいなあ。

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