眠りの国に去るピリカ

 朝に病院から、ピリカが死んだと連絡があった。
 どちらかといえばチャンドラの方が危ないと思っていたので驚いたが、とりあえず仕事を早く切り上げて引き取りに行った。
 どうやら眠ったまま、苦しむ事もなく息を引き取ったらしいとのことで、定番のうずくまったポーズで、本当に眠っているだけのような穏やかな顔をしていた。
 呼んだら普通に目を開けてむくりと起き出しそう。

 家にいる時は、調子が悪くても、放鳥時間が近づくと頑張ってエサを食べ、出してもらう準備をしていたのだが、入院してそれがなくなったことで、気力が切れてしまったのかもしれない。
 状態が良くなりさえすれば退院できるし、帰ってきたら、寂しかった分思う存分甘えさせてかわいがってやろうと思っていたのだが、結局そのまま逝かせてしまった。


 今日一晩、砂浴び兼おこもり部屋だった容器の中で過ごし、明日実家に埋めてやることになっている。
 主がいない間に大掃除と思ってケースをきれいにしておいたのだが、こういう使い方になってしまった。

 なお、チャンドラとも面会してきたのだが、こちらはずいぶん回復していた。
 病院に連れていった時はうずくまって寝てばかりだったのだが、治療ケースの中でエサ入れの縁に止まってちゃんとこちらを見ていたし、帰ろうと人間様が離れると、一生懸命こっちに寄ってこようとしたりもしていた。
 まだ点滴や栄養剤が欠かせないらしいが、ピリカの分も良くなって欲しい。

眠りの国に去るピリカ」への2件のフィードバック

  1. マメ飼いオヤジ

    やはりウズラ系はインコよりはだいぶ寿命が短いのではないでしょうか。手元にある誠文堂新光社の「小鳥図鑑」では、ヒメウズラの寿命は3年とあります。
    だとしたら十分長寿な一生でしたよね。合掌。

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  2. 深度測定長 投稿作成者

     ありがとうございます。
     病院の先生に聞いたところでは、卵を産ませる家禽としてでなく、ペットとして飼う場合は、10年程度生きるそうです。
     ただ、実際にはそれより早く死んでしまう個体も多いようで、やっぱり飼育の歴史が浅いため、確立された数字はないというのが実態のようです。
     個人的には、こんなに馴れて人とのコミュニケーションが取れる鳥が5年も生きられないというのは、非常にもったいないと思うんですが。

    返信

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