床に転がって羽繕いをするヴェガ。
ヴェガはどうやら左脚が完全に麻痺してしまったらしい。
我が家に来た時からたまに左脚が動かしにくそうなそぶりを見せる事はあったので、年齢を重ねるうちに症状が進んだのだろう。
やっぱり奇形があったくらまも、メガバクテリアから復活したら翼が固くなって飛べなくなったので、そういう事もあるらしいというのは認識している。
そして、病院に連れていっても治らないだろうというのも、何となく察せられてしまう。
幸い、ヴェガ本人は、自分の状態と折り合いがついてきたのか、床にうずくまりながらも普段と変わらずエサを食べ、水を飲み、羽繕いをし、エサ入れに頭をこすりつけてうっとりしている。
くちばしと翼、動く方の脚を使ってそこそこ移動もできるようになったのだが、動く方の脚がフン切り網の間に落ちてしまうと引き上げられず、そこでずっと転がっている。
人間様が気付くと救出しているのだが、何しろヴェガは手が恐いので、その度に一騒ぎ持ち上がる。
網を取って平坦にしたほうがいいのかもしれないが、そうすると今度は移動する時のとっかかりがなくなってしまうのと、さらに重要な問題として、ヴェガがフンまみれになってしまいかねないというのがある。
何かいい方法はないものか……。