凍った湖と滝の神社

 日光2日目。
 昨日から打って変わってピカピカのお天気。


 これは確実に雪焼けするやつだな。
 夏用の強力日焼け止め持ってきて良かった。

 とかなんとかやっていたら下界(いろは坂の下)行きのバスに乗り遅れた。
 次のバスまで1時間もある。
 ホテルに戻ってぐだぐだしていようかとも思ったが、この際なので次のバス停まで道路を歩きがてら、凍結した湯ノ湖を見に行くことにした。


 ここはまだ温泉が湧いていて凍結していない部分。
 左側に見える緑の木の部分(半島)を過ぎると、一気に凍る。

 何しろ昨日の積雪なので、人が歩くゾーンは完全に除雪された雪の壁に埋もれているが、2車線の割と広い道路だし、たまにスキーに行く車が通る程度、しかも雪道で皆さん注意深く運転しているので、車が来たら雪の壁ぎりぎりまで端に寄って目立つように立ち止まっていると、大げさなぐらい大回りして避けてくれる。
 さらに、気温が低くて路面の雪もまだそのままなので、通りすがりに泥水シャーベットを跳ねかけられる危険もない。
 そんな感じで、とことこ歩いていたら凍結面が見えてきた。


 これはすごい風景だ。


 雪の風紋ができていた。きれい。
 ここの雪は本当にさらさらのパウダースノー。軽くてふわふわで、服についてもすぐ落ちるし、重くてすぐ濡れる知ってる雪とは全然違う。
 気温が上がって木からも結構落ちてくるのだが、よく知ってる塊がドサ! のトラップではなく、粉がそのままサラサラ……と来るので、真下にいてもぜんぜん気にならない。
 が、雪なのには変わらないので、気にならないからとほったらかしにしておいたら、帽子や髪がびしょびしょになっていた。


 湯滝の上からの風景は、雪が降っても原初の森っぽかった。

 湯滝の下に通じる遊歩道はさすがに昨日の雪で完全に埋もれていたので、また道路をてくてく歩いてバス停に到着。
 これまた雪に埋もれきっていたバス停と待合用ベンチを除雪しながら待っていたら、バスが来たのでそのまま乗って下界に下ってきた。

 が、実はどこに行くかまだ決めていない。
 明智平リベンジもちょっと考えたのだが、サイトの情報を見るとまたガスっているらしい。
 確かに、いろは坂を下るときに、丁度明智平のあたりが結構な濃霧になっていた。
 しょうがないなあ。



 とりあえず神橋まで来てみた。
 写す場所によって全然周囲の風景が変わる神橋。

 うーん、ここまで来たし、昨日諦めた滝尾神社に行ってみようかな。
 ガイドを読む限りでは、足元が悪い所もあるそうだけど。
 まあ時間はあるし、無理だったら引き返せばいいか。


 着いた。

 写真だけだとあっという間だが、実はここまで、未舗装のだらだら坂を30分以上歩いている。
 人通りが少ないので、雪がそれほどぬかるみになっておらず、歩きやすかったのは幸いだが、在宅勤務が普通になって運動不足に拍車がかかっている身にはつらかった。
 しかも、神社に入る脇道を見逃してさらに1キロほど登ってしまうという痛恨の体力消耗ミスをしてしまった。


 上の丸い穴に小石を3回投げて、入ると願いが叶うという鳥居。
 ご覧の通り周囲は雪に埋もれて小石などないのだが、前後してやってきた女子3人組が、どうしてもやりたいらしくていつまでも騒いでいた。
 帰りに見たら雪をほじくり返して小石を探し回ったらしくて、あたり一面汚い泥だらけ。
 まあ、3人寄ると自制が効かなくなる人たちっているよね……。


 拝殿と本殿。
 雪と緑に映えるいい朱色。


 神社のすぐ下にある白糸の滝。
 小さいけど動きがあって、なかなかいい感じ。
 今は冬で水量が少ないんだろうけど、水が多くなったら楽しそう。

 そんな感じで昨日の分まで堪能して戻ってきたのだった。


 ついでに山道を通って二荒山神社まで歩いてきた。


 お手洗いに行くために立ち寄った輪王寺。
 昨日の雪の面影は全くなくなっていた。

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