猫と鉄道

 山種美術館の竹内栖鳳展に行ってきた。


 いつもこの絵がメインビジュアルなのがちょっぴり気の毒な竹内栖鳳。
 たまには他の絵をメインにしてもいいと思うんだよね。カエルとか。
 この人の描くカエル、すごく可愛いし。


 そして今回この絵は撮影可だったので、つい撮ってしまう。

 内容は、2年ぐらい前のアニマルパラダイスから、竹内栖鳳だけを切り出して、風景画とかを追加した感じ。良く言えば手堅い、ありていに言えば面白みがない。
 図録もなかったので、美術館側の位置づけとしてもそれほどの展示会ではないんじゃないかな。
 初展示も数点あったけど、いずれも栖鳳の晩年近くの小品で、目を見張るようなものでもなかったし。

 まあそんな感じで割とあっさり見てしまったので、東京駅ステーションギャラリーの「鉄道と美術の150年」もハシゴした。


 情報量が多すぎるパネル。

 うーん……。
 なんというか、なんかちょっと違うなという気がした。
 ペリーが持ってきたというミニチュア鉄道(といっても人を乗せて走れたらしい)に始まって、鉄道開業から現在に至るまでの鉄道にまつわる絵画や写真を展示している。
 最初にペリーの汽車とか鉄道開業の錦絵とかを見せられたので歴史資料的なものを期待していたのだが、実際には鉄道が含まれる絵画や写真をひたすら集めて展示しているだけだった。
 点数も多いし頑張って集めてきたなあとは思うし、興味深い物もいくつかあったが、これだったら素直に鉄道の歴史や鉄道を巡る風俗を正面から見せる形の方が面白かった。

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