女の細腕になど頼れるか!

 最近、セノーテは少しずつ外に出ている。


 大好きなリンゴの囓り木に乗って。

 どうやらセノーテはショップで手に乗る訓練を受けていなかったらしい。
 囓り木を止まり木代わりにして出てくるのはすぐできたのだが、手には乗ろうとしない。ヒマワリの種でおびき寄せて乗せようとすると、手の向こう側から首を伸ばして種だけ取ろうとしたりする。
 手の乗り心地を知らないので、人間様の手や腕の、止まり木に比べて微妙に脂肪がついてぷにぷにした掴み心地が不安定に感じられるらしい。
 囓り木から手や腕には平気で移動してくるので、多分慣れの問題だと思う。もっとも囓り木にとまってくれる方が行動をコントロールしやすいので、これはこれでいいかなと思っている。


 ほーら長門お兄ちゃんだよ。

 あと、この鳥は、気が小さい訳ではないのだが、慎重というか、自分が大丈夫と確信した物以外は信用しないタイプっぽい。
 カゴの中で金網越しには人間様にいくらでも頭や身体、脇の下まで好きに触らせるのに、外ではあまりいい顔をしない。それでも頭を掻いてもらうのを楽しむ気分にはなってきたようだが、身体をなでたりしようとすると嫌がって避けたり拒否の甘噛みをしてきたりする。オモチャで遊ばせようとしても形だけいじってやめてしまう。
 カゴから出たがりはするので、外を楽しいとは思っているようなのだが、何が楽しいのかそのツボが分からない。囓り木に乗っての部屋の中の散歩だろうか。
 社会性を養うために、将来的にはハーネスをつけたりお出かけケージ(マメどもみたいなプラケースでなく)に入れて外出させたりしたいと考えているのだが、これはちょっと難儀するかもしれない。

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