自衛隊の見学研修で宮城と岩手を回っている。
本当は昨日からだったのだが、仕事が終わらなくて初日に参加できず、2日目から現地合流となったのだった。
しかも研修先のホテルでも仕事をしている。
つらい。
それはさておき、今日は松島基地でブルーインパルスを見る……前に、石巻のみやぎ東日本大震災津波伝承館を見学する。
門脇小学校は、1階が津波にやられ、2階から上が津波で燃えながら流れ着いたがれきで類焼した建物。
学校にいた生徒や職員は、裏の山に避難して全員無事だったが、たまたま休んでいたり帰宅したりした生徒が全員亡くなったとのこと。
伝承館の周囲は公園として整備されているが、ここは全部震災前は住宅地だった。
当時の様子を撮影した看板。
遠くに見えるのは、震災当時爆発炎上していた工場群(多分)。
ここで語り部の人から、津波の時の状況や今後の教訓などの説明を受けた。
多分NHKとかでも散々やってる内容ではあるのだけど、やっぱり現地ならではの伝わってくるものというのはある。
そして空自の松島基地へ。
実は松島は朝から大雨だった。
昼頃になってようやく雨は上がったが、今度は風が強くなってきている。
一応、ブルーは飛んでくれる予定にはなっているのだが、多分無理だろうなあと思っていたのだが、どうやらやるらしい。
多分15年ぐらいごし、3度目にしてようやく見れるのか……!
エプロンではすでに離陸準備を完了していた。
6機並んでいるが飛ぶのは4機。
ちなみに少し離れた柵の外には、飛行機を撮りたいマニアの人やブルー追っかけの女性の皆さんが大集合していた。
滑走準備に入る。
4機なので通常5,6番機が担当するソロがなくなるのかと思っていたのだが、この配置を見ると編隊飛行を3機で行い、4番機がソロの役目をするっぽい。
曇っているので水平の展示だけになるかと思ったら、意外と雲が高いのか垂直の展示もがっつりやってくれる。
結局ほぼフルプログラムやってくれた。
訓練飛行なので航空祭の時のような音楽やアナウンスはないが、普段からあんまりその辺は聞いていなかったのであまり気にならない。
そしてブルーに続いて通常型のT-4がひっそり降りてきた。
多分天候観測機だと思う。
こっちもおかえりなさい。
この後は格納庫見学。
といってもほとんど全機外に出ているので、予備機しかいない。
震災の津波で損傷し、前に行った時には格納庫から姿を消していたT-2型ブルーが復活していた。
良かった。やっぱりかっこいいなあ。
そしてこちらでも、松島基地が震災と津波で受けた被害と、その後の救援活動についての資料を見た。
これは自衛隊に限らず、消防や警察もそうだけど、当時救援に当たった人たちは全員が自身も被災者で、家族を亡くした人も多かった中で活動を続けたのだという。
救助に被災者の生活支援に大活躍していた彼らの裏には、そういう事実も隠れていたということを、改めて確認させられた。