熱い視線

 相変わらず、フェデフルールはセノーテの事が気になって気になって仕方がない。
 そばに来るとすぐ金網に貼り付いてじっと見つめている。


 例えば好きなので遊びたいとか、嫌いなので隙あらばケンカを売ろうというなら分かるのだが、フェデフルールは多分そのどちらでもない。
 ただ一挙手一投足を眺めていたいらしい。


 そしてこんなに熱く見つめているのに、恐らくセノーテからは存在すら認知されていない。
 なんだかちょっと不憫になってきた。

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