五十鈴、向こう側へ

 五十鈴死去。
 昨日あたりから日課の水浴びを全くしなくなり、元気もなくなってきていたので、そろそろお迎えも近いかなと思っていたのだが、今朝になって呼吸が荒く目をつぶったままになったので、これはいよいよと覚悟した。
 が、今日はお盆で墓参りと実家に行かなくてはならない。
 帰ってくるまでもってくれるといいけどと思いながら外出し、夜帰宅すると、五十鈴はまだ頑張っていて、お帰り! とでも言うようにカゴの奥から前に飛び出してきた。
 水がちゃんと飲めていないようだったので小さなスプーンで飲ませてやると、少し持ち直したように見えたが、やっぱりまた悪化していき、最後は人間様の手の上で静かに息を引き取った。

 生まれたのが2014年10月なので、生きたのは9年9ヶ月。文鳥としては平均的な年で寿命を迎えたと言っていいだろう。
 晩年は病気に悩まされたいずもと違い、死ぬ直前まで元気で、さえずったりカゴの外に出たがったり、人間様の手にケンカを売ったりして過ごしていた。
 今朝調子が悪そうなのを見たときに、何気なく「帰ってくるまで生きていてくれるといいけどな」と言ったのだが、もしかするとそれが分かって頑張っていてくれたのかもしれない。


 実家の庭を散歩する猫。

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