セノーテが死んだと病院から連絡があった。
若干持ち直して、好物のヒマワリの種をスタッフの人からもらって食べたりしていたのだが、容態が急変し、そのまま息を引き取ったとのこと。
生まれて1年7ヶ月、我が家に来てから1年の命だった。
小型のコミドリは分からないが、コンゴウインコは一般的に性成熟まで3~5年かかるらしいので、セノーテは大人にもなれなかった事になる。
これからずっと、毎日一緒に踊ったり歌ったりしながら年を取っていくはずだったのに。
この先、長門を始めとする他のインコ達が全員人間様の元から去ってしまった後も、残ってくれる存在だったはずなのに。
小さな黄色いお兄ちゃんと。
ひすいのカゴの金網の間からセノーテがくちばしを入れて、ひすいが丁度くわえた剥きオーツ麦をそっと横取りしていくという離れ業をやってのけた事があった。
もしかすると、旅行で鳥だけ置いていった事がストレスになって発病したのではと気になっていたのだが、先生の話では、そういったストレスが原因とは考えにくいらしい。
ただ、旅行の後でセノーテは体調を崩してしまったのは事実なので、こんな風に命を終わらせてしまった事が可哀想でならない。