2/16、17と蔵王に樹氷を見るツアーに行ってきたため、まとめてアップします。
というわけで、またしても個人では行きづらい蔵王の樹氷を見にツアーで行ってきた。
今回利用したのは、1日目の夜に蔵王温泉側の樹氷のライトアップを見て、2日目は朝から宮城蔵王側の樹氷を、雪上車に乗って見に行くというもの。
例によって1回で2度おいしいツアーである。
蔵王は15年ほど前の夏に1回行っている。その時に、今度は冬に来たいなあなどと何となく思ったりもしていたのだが、今回ようやくそれが果たせた。
今回のツアーは、東北新幹線で福島駅まで行って、そこからバスで蔵王に向かう。
前に行った時は仙台からバスで1時間程度だった記憶があるので、なぜわざわざ福島なのかと思ったが、どうやら団体が降りるために停車時間がなるべく長い駅を選んでいるらしい。
福島駅は東北新幹線と山形新幹線が連結分離する駅なので、その分停車時間が長いのだ。
福島駅から蔵王まで、昼食時間も含めて約4時間。その途中では熊野大社に立ち寄った。
「東北の伊勢」と呼ばれていて、縁結びが有名な神様らしい。
……なんかいろいろ混ざっている感じがするな。
林の中の素朴な神社。
1200年以上の歴史があり、伊勢神宮から直伝のお神楽を伝えられており、代々の上杉家、伊達家の信仰も篤かったという。
16時過ぎ頃に蔵王ロープウェイに到着。
ここからロープウェイを2本乗り継いで、地蔵山頂駅の樹氷のライトアップを見に行く、のだが……。
なんかまだ全然明るいんだよね。
樹氷到着が丁度ライトアップが開始される17時頃だというのだが、17時って平地ではまだ日が沈んでなかったりしない?
ロープウェイ来た。
ちなみに周囲は中国人ばかり。スニーカーばきで、日本人ならまずつけない靴にひっかけるタイプの軽アイゼンを装着しているのですぐ分かる。
ちょっと曇ってきたけど、冬で空気が澄んでいるせいか景色はかなり遠くまで見える。
これなら山頂駅では樹氷が楽しめそうだ、と内心ワクワクしていたのだが……。
ガスのまっただ中だった。
しかも風がめちゃくちゃ強い。体感温度的にはマイナス10度を下回っている。
例によってカナダグースの最強ダウンを装備しているので寒さはそれほど感じないが、耳当て帽にダウンのフードを重ねていても、すき間から風が容赦なく吹き込んできて耳がやばい。
なお、樹氷が見れるのは山頂駅の駅前数十メートルの範囲。
ここ以外はロープを張って立ち入れないようになっている。冬山の夜に遠くに行ったらそれこそ死ぬしね。
そして粘っていたら多少視程が通るようになってきたが、案の定全然暗くならないので、ライトアップもへったくれもない。
ここでの自由時間は、宿泊先ホテルの夕食時間の都合で10分ほどしかない。日の入り前にライトアップ見ろとか混雑の時間ロスを全く考えてないとか、このプラン過去の履歴だけ見て自分で確認しない新人が作った臭がプンプンするぞ。
数百メートル降りるともうこんな感じ。
荒れてるのは本当に山頂だけだったみたい。
山頂駅からふもとへの乗り継ぎ駅もこんな感じ。
空も晴れてきている。
そしてここでふもと行きのロープウェイ待ちが大渋滞していて、マイナス2度の気温の中1時間ほども待たされる。
天気が残念だったけど、後で調べたら冬の蔵王の晴天率は2割程度。観光写真で見るような真っ青な空や星空に無数に立ち並ぶ樹氷なんて風景は、実はよっぽど運が良くないと見れないらしい。
その前の数日が記録的な大雪だった事を考えれば、頂上に行けただけまだ良かったのかもしれない。吹雪いて行くことすらできない可能性もあったわけだし。
まあ、樹氷は見れたからね。