目黒のホテル雅叙園の百段階段の「時を旅する福ねこ at 百段階段」を見に行ってきた。
例によって行きたがる母親につきあう妹に誘われたのだが、実は現地に行くまで百段階段が何のことやら、何があるのか全く知らなかった。
そういえば、持ち主の中国系ファンドが突然9月から閉館と言い出して、大騒ぎになったのここだっけ?
これが百段階段。雅叙園が旅館ではなく高級料亭だった頃の廊下と客室が、重要文化財として残されている。
もともと雅叙園は傾斜地に建っていて、客室廊下=階段で、それが99段あるので百段階段と通称されたらしい。
天井に絵とかあって、もうすでに高級な気配が漂っている。
各客室には、テーマに添ったいろいろな猫作品が飾られている。
なおこの部屋のテーマは忘れた。
壁はこんな感じ。上の装飾は螺鈿。要するに部屋全体がめちゃくちゃ豪華で芸術的。
混雑していたので全体が撮れなかったのが悔やまれる。
別の部屋。ここは壁から柱から全部の装飾が浮き彫りになっている。
ちょっとこわい。
この部屋のテーマは古典の一場面。
これは猫好き貴族かなにかの話だったと思う。
この部屋は山水。
ほんと部屋ごとに全く装飾が違って面白い。
じっくり観察するといくらでも見ていられそうだけど、とにかく人が多くてそれどころではない。
「ドアからのぞいてくる猫かわいいよね」という展示。
わかる。
面白かった。
作られたのが昭和10年とのことで、それほど古いものではないのだが、ひとつひとつの部屋が全く違う雰囲気になっていて、しかもトータルの水準がとても高くて見ていてとても楽しい。
ただ、部屋の美しさを楽しむのに企画展が必要かどうかというと、はっきり言っていらないが、多分客寄せには必要なんだろうな……。
百段階段の後、ちょっとホテルの中も見てみようという話になって、オープンスペースをうろうろしてきた。
田舎者であんまりこういうホテル縁がないので。
ガラス天井でオープンカフェっぽいスペースや野外の料亭っぽい感じを出している。
滝があった。人工的に水を循環させているのか、自然の湧き水か何かなのは分からない。
なんか街かよ、ってぐらい広かった。
とにかく空間を贅沢に使っていて、屋内なのに屋外にいるみたいな雰囲気になっている。ここ来て散歩してご飯食べて帰るだけでも十分娯楽になりそうな感じ。
坂道が大変だけど駅から近いし、また何かあったら来ようかな。