府中市美術館の「ふつうの系譜」展に行ってきた。
伊藤若冲や曽我蕭白といった「奇想」に人気が出ている今、あえて当時「普通」「正統派」とされていた作家や流派に注目した展覧会。福井県の敦賀市立博物館のコレクションが中心になっており、2020年に1度開催されたのだがコロナで途中終了したものを、今回改めてやり直した物だという事。
日本画の系譜は正直良く分からないのだが、土佐派、狩野派、円山応挙、円山四条派と言えば、詳しい人は分かると思う。多分。
……の前に、同じ府中にある大國魂神社に立ち寄った。
去年やっぱり府中市美術館に来た時に見かけて、行ってみたかったんだよね。
社殿デカい。
実は靖国神社、明治神宮、日枝神社、東京大神宮と並ぶ格式のある神社らしい。全然知らなかった。
そして美術館。
例によって展示は撮影禁止なので、館内のカフェの窓から見える桜と良く分からないオブジェ。
時々風で花びらがさーっと舞い散るのがきれい。
写真には写っていないが、手前にある植え込みでは丸々と太ったトカゲが何匹もちょろちょろしているし、良い場所だなあ。
「ふつう」と銘打っているが、いやこれ絶対普通じゃないよね、と思うような絵ばっかりで、面白かった。
特にすさまじかったのが岸礼の「百福図」。154人のお多福が2メートル近くある紙の上で勝手に好きなことをやっていて、何というかすごいとしか言いようがない。
これだけでも見る価値はあると思う。