箱根で美術にまみれてきた

 せっかく箱根に来たんだから、北斎の「深川の雪」も見たいよね、ということで、岡田美術館に行った。

 美術館の写真を撮るのを忘れたのでパンフレットの写真。
 ここはパチンコ台の製造で財をなした岡田和生のコレクションを展示している美術館で、去年あたりに話題になった北斎の「深川の雪」も実はここの収蔵品。
 何がすごいといって、携帯やカメラの類いは全部入館前にロッカーに預けさせられ、さらに空港のイミグレーションみたいな手荷物チェック及びボディチェックを経ないと展示室に入る事ができない。あくまでもここでは個人の収蔵品を見せてあげているのであり、余計な事は1ミリたりとも絶対に許さないという、非常に徹底した姿勢を持っている。
 展示品のほぼ半数が日本や中国、朝鮮半島の陶磁器や工芸品、半数が掛け軸や屏風の類いで、西洋画は皆無と言っていい。なのでそういうのを期待するとがっかりするが、展示品は非常に良い状態の物ばかりなので見応えがある。
 ただ、一方で、博物館でさえ収蔵していないような傷一つない巨大な埴輪とか、全く破損のない発掘品の青銅器とか、欠けも傷もない完璧な唐三彩とか見るにつけ、どういう経路で入手したのかとか気になって仕方がないのも確か。

 円山応挙が描いた犬のクリアファイル。
 あまりにかわいかったので買ってしまった。

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