晴れる小田代ヶ原

 7/13も日光にいましたが、帰宅後体調を崩したため翌日アップとなります。

 日光3日目。
 昨日の雨が嘘のようないいお天気になったので、初日に見送った千手が浜に行ってみようと思い立つ。
 ただ、初日に自然博物館の人に聞いた話では、特に見る物もないっぽいんだよね、千手が浜。
 それより近くの小田代ヶ原の方が歩くのは楽しいらしい。
 実は前日の夜微熱が出たっぽくて少々頭痛もしていたりするので、千手が浜へ行ったあたりで次の行動を考えよう。
 なんかクアウテモック見学の日から、熱が続いたり数日すると下がったりで体調がちょっと変なのだ。
 コロナの検査は陰性だったので、熱中症かとも思うんだけど。

 千手が浜の最寄りのバス停は赤沼。
 千手が浜と、隣の小田代ヶ原を含む戦場ヶ原一帯は、ラムサール条約の対象地なので、自然を破壊する恐れのある車の立ち入りは制限されている。
 なので、赤沼からは定期運行されている低公害バスという代物に乗り換えて現地まで向かう事になる。


 低公害バス。要するにEVバス。
 導入が1993年で、当時はまだEV車が一般的でなかったので、こういう名称になってるっぽい。
 運行は通年ではなく、4月中旬~11月の間だけ。しかも運行本数が、平日6本、土日祝日と繁忙期(花の開花期や夏休み、紅葉の時期)は12本と日によって大幅に違うので、行く時は事前の下調べ必須。


 30分ばかり乗って千手が浜へ到着。
 ……うん、これはもう写真撮ってミッションコンプリートでいいや。
 気分も良くなってきたし、小田代ヶ原を歩いてこようっと。


 というわけで10分で千手が浜を終わって、小田代ヶ原で低公害バスを下車。
 あー、こっちにして良かったかも。良い眺め。
 左側に1本だけ生えているシラカバは、「貴婦人」と呼ばれている。
 今の季節は緑に埋もれがちだが、秋の紅葉や冬の雪の中では、白い枝振りがまわりの風景に映えて、まさに貴婦人といったたたずまいを見せるらしい。


 貴婦人、ちょっとアップ。


 その一方で、手前のこの変な花にしがみつく蝶たちが気になってしょうがない。
 風が吹くたびに花もろとも結構な勢いでブンブン振り回されているのだが、絶対に離れようとしない。
 イブキトラノオという花らしいが、そんなに蜜がおいしいんだろうか。

 小田代ヶ原は木道が完璧に整備されていて、道も平坦、基本木陰の中をあるいていくので実に楽。
 あれ、めちゃくちゃ体調良くなってきたぞ。フィトンチッドのおかげかな?


 なんか鳥が鳴いてた。
 しっぽをしきりにぴこぴこさせていたので、モズ? と思ったのだが確信はない。


 歩いていると突然出会うピンクのホザキシモツケの花畑。


 低い場所にも結構花が咲いてる。こちらはハクサンフウロと言うらしい。


 花のない所は一面のクマザサ。
 このあたりは湿地が草原に変わりつつある状態だそうで、とにかく何かしらがみっしり生えていて地面が見えないのがすごい。


 ショウブかな……。


 また鳥がいた。
 見ての通り結構大きめなのだが、調べてもなんだか分からない。ビンズイかな……。
 今回はそれほど撮る場所もなさそうだと思ってコンデジにしたのだが、こんな風にいろいろ会うなら上高地で大活躍したα6000とタムロンズームのコンビを持ってくるんだった。


 このあたりが、貴婦人が見えた場所の丁度反対側。
 30分ほど歩いただけなのに、鬱蒼としたカラマツ林の全然違う風景になっている。
 ここから赤沼に戻るコースには2種類あって、森を1時間弱かけて歩くのと、戦場ヶ原に出て2時間ほど歩くのがある。
 戦場ヶ原にもちょっと惹かれたが、ここは大人しく短い時間で戻るコースにした。


 なんか肋骨みたいな枯れ木あった。


 また鳥。
 大きいので猛禽かと思ったが、くちばしを見ると違うっぽい。
 カッコウかホトトギスの幼鳥かな。この季節は幼鳥が多いからほんとわかんないな……。
 やっぱりタムロン持ってくれば良かった……重いけど……。

 これで完全に元気になったので、中禅寺湖でビーフシチュー定食を食べて帰ってきた。
 もっとも、家に帰ったらやっぱり食欲がなくて、そのまま寝てしまったのだけど。

 小田代ヶ原良かったな。
 今度は近くにある西ノ湖という小さな湖にも行ってみたい。
 ここも低公害バスでないと行けないから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です