水待ち


 水入れの前で人間様を見つめて何やら言いたげ。
 実は、人間様が霧吹きをしてくれるのを待っている。
 チャンドラの水入れは小さくて頭だけしか濡れないので、水浴びを始める度に身体のほうに霧を吹いてやっていた。
 最初は怖がって逃げたりしていたのだが、そのうち、自分で浴びるより楽だというのに気付いたらしくて、最近は水浴びがしたくなるとこうやって待っている。
 それはいいんだけど、黙ってこっちを見てるだけじゃ分からないよ。



 もう大はしゃぎ。

「もっと」
 一度始めると長いんだよなあ、これが。

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